第44話 ページ46
トン、トン………
野菜を切る音が心地よく響く。
｢あるじさま、瓜の切り方はこれであっていますか？｣
｢はいっ………じゃなくて、うん。大丈夫だよ｣
｢いち兄、ご飯の水の量ってこのくらい？｣
｢あぁ、その位で大丈夫だよ｣
何だかんだありまして、粟田口の皆さんとお料理をしています。
勿論、さっきお手入れ終わった皆さんは寝てるけど。
一期一振さんと、後藤くん信濃くん毛利くん包丁くん………更には白山さん…もとい、白山くんもお手伝いをしてくれてる。
ちなみに一期一振さんが私の料理を手伝ってくれる理由は
『刀剣男士も一緒に作ったとなれば、少しは嫌悪感も薄れるでしょう』
とのこと。
名案すぎて全私が泣いた。
いやまぁ審神者ってだけで見ず知らずの人に嫌悪されてるって事実は心にグサッと来たけど。
料理を始めようとしたら後藤くん達も手伝うって言ってくれて、無理矢理連行されてきたらしい白山くんも手伝ってくれてる。
ちなみに白山くんへの敬語が取れてる理由は……後藤くん達と普通に喋ってるのを見た白山くんにいらないって言われました。はい。
｢大将、これ何作ってるの？｣
｢えっと、豚汁にするつもりだよ｣
｢おぉ〜！！最近すっかり寒くなったから、これで身体ぽかぽかになるね！！｣
｢うん、食べて貰えるといいんだけど………｣
｢大丈夫ですよ主様、言わなきゃバレません｣
｢それでいいのこんのすけ………………｣
そんなことを言いながら、お鍋から灰汁を取っていく。
お味噌を溶かして、後は蓋をして煮込むだけ。
白山くんが切ってくれたキャベツときゅうりに、醤油とごま油、サラダ油と味の素とゴマとにんにくで作ったドレッシングを適当に混ぜて。
これでサラダは出来上がり。
………豚汁もそうだけどなんかお野菜ばっかになっちゃったな。
｢主さま、それは………？｣
キャベツにかけたドレッシングを、不思議そうに眺める毛利くん。
｢即席ドレッシング。……サラダちょっと食べてみる？｣
｢じゃあ、いただきます。………！美味しい……！｣
｢えへへ、よかった｣
一応言っておきますが神に誓って毒など入れておりませんというか毒なんて持ってません。
｢それにしても意外な特技ですねぇ……主様は料理とかしたらお鍋ひっくり返すタイプかと思ってましたよ｣
｢流石にひっくり返しはしないよ…………｣
前から思ってたんだけどこんのすけの中の私、なかなかにイメージ酷くない？
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雪 - とても良かったです( ´艸｀)続きが気になります(´ｰ｀) (2020年12月26日 21時) (
レス) id: ed2686deb5 (このIDを非表示/違反報告)
花梨(プロフ) - 雪乃さん» ありがとうございます！更新頑張りますね！ (2020年12月22日 21時) (レス) id: ca517f1ee4 (このIDを非表示/違反報告)
雪乃 - このお話めっちゃ好きです！続き楽しみにしてます！ (2020年12月22日 16時) (レス) id: 04eef4e4b1 (このIDを非表示/違反報告)
花梨(プロフ) - イッヌの毛さん» ありがとうございます！伸びるように祈っててください！w (2020年11月20日 23時) (レス) id: ca517f1ee4 (このIDを非表示/違反報告)
イッヌの毛 - 面白い！絶対伸びる！ (2020年11月20日 20時) (レス) id: e2d97a71dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らび | 作者ホームページ：
作成日時：2020年10月18日 23時
