第40話 ページ42
｢えぇと……その………この本丸で唯一手入れ終わってるの一期一振さんだけですし………｣
｢……………｣
｢こんのすけに近侍なるものがあるって教えてもらったので……その……｣
｢……………………｣
｢私の事信用出来ないのは多分、しょうがないと思うので…………近侍やってもらって………………少しでも信用していただけたらと……………………｣
｢………………………………｣
返事してよぉ！！！
シカト！？フルシカトですか！？！？
｢…近侍とは、主にどういったことを行えばいいのでしょう｣
｢えっとー………傍についてていただければいいんじゃないでしょうか……………？？？？｣
｢…なぜ疑問形なのですか？｣
｢は、ははは…………………｣
何やるのか具体的には全く分からないとか言えない。
計画性のなさがバレる。ダメだこれ。
｢も、勿論まだ傷が痛むとか、純粋に近侍やりたくないとか、貴様なんぞの傍にはいたくないとかでしたら大丈夫なので…………………｣
｢審神者殿はそれでよろしいのですか？｣
｢よろしいと言うと………？｣
｢私への命令が、そのような簡単なもので｣
｢かっ、簡単では、無いです！｣
そこだけは自信ある。
簡単では絶対ない。
他の人についてまわるならまだしも、私の近侍だぞ？
｢と言いますと？｣
｢私、もう自分でも笑えるくらいに身体が弱くてですね……？
定期的に風邪引くし、朝と夜薬飲まなきゃ発作起こすし、ちょっと無理するだけで倒れるし………｣
｢…そんな身体でどうして審神者に？｣
｢霊力の量を見込まれて、後は…成り行きで………？？｣
｢…………｣
こいつまじかって顔したまま黙らないで………泣くよ？私泣くよ……？？
｢……えぇと、私は、皆様に危害を加える気は全くありません。
むしろ、皆さんのお手入れをさせてほしいです｣
｢手入れ………｣
｢はい。元々、この本丸を通常の本丸に戻すためにここに送られてますし………
皆さんに、とてもよくしていただいていますから。
初日に倒れた見知らぬ私の看病をしてくれたし、掃除の手伝いもしてくれたし、3食ご飯も用意していただいています。
それに……傷だらけの皆さんを、放っておけるわけ、ないので……………｣
｢……………｣
｢これは、あくまで命令じゃなくてお願いなので、本当に断っていただいても大丈夫です。
……私の近侍に、なっていただけませんか？｣
俯いていた顔を上げて、一期一振さんを見た。
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雪 - とても良かったです( ´艸｀)続きが気になります(´ｰ｀) (2020年12月26日 21時) (
レス) id: ed2686deb5 (このIDを非表示/違反報告)
花梨(プロフ) - 雪乃さん» ありがとうございます！更新頑張りますね！ (2020年12月22日 21時) (レス) id: ca517f1ee4 (このIDを非表示/違反報告)
雪乃 - このお話めっちゃ好きです！続き楽しみにしてます！ (2020年12月22日 16時) (レス) id: 04eef4e4b1 (このIDを非表示/違反報告)
花梨(プロフ) - イッヌの毛さん» ありがとうございます！伸びるように祈っててください！w (2020年11月20日 23時) (レス) id: ca517f1ee4 (このIDを非表示/違反報告)
イッヌの毛 - 面白い！絶対伸びる！ (2020年11月20日 20時) (レス) id: e2d97a71dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らび | 作者ホームページ：
作成日時：2020年10月18日 23時
