行方不明の兄を発見しました。 (ページ33)

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悩みの種　３２ページ33

「A大丈夫だったか！？」

「うん.....」

「ごめん、頼りなくて.....」

「ううん、あれは私が悪いの.....」

警戒してタクシーとかで帰ればよかった

何もしてこないから安心して油断してた

私のせい

私が.....

「A」

「な、に？」

「お兄さんから聞いたんだ、萩野さんのお父さんがそろそろ捕まるって」

「うん、それは私も聞いてる.....」

「Aさ、有給どれぐらい溜まってる？」

「えっと、新人の頃からそんなに使って来なかったから１ヶ月分は溜まってると思うよ」

「それなら少し休まないか？」

「え？」

「今迂闊に外に出るのは危ないと思うし、たぶんどこかから監視されてると思う」

「そうだね、何でも知ってる口ぶりだったし.....」

「あぁ、俺は仕事に行く」

「蓮くんは大丈夫なの？」

「大丈夫、俺が休みの日は家でゆっくりしよう、俺が仕事の日はお兄さんの家まで送ってく」

「うん、でも.....」

「俺は大丈夫、Aみたいに定時すぎまで働かないし残業も少ない、危険性は少ない」

「うん、わかったよ」

「藍染は事情知ってるんだろ？」

「うん」

「総務部に負担が掛かると思うがAが危険になるよりはましだと思う」

「そうだね、パソコンで沙良に仕事送ってもらうこともできるし」

「よし、買い物とかはネットでできるか？」

「うん」

「外に出れないのは辛いと思うが少しの間だ、我慢してくれ」

「蓮くんも、負担かかると思うけどよろしくねっ」

「あぁ、二人で乗り越えよう」

「うん」

きつく抱きしめあった