悩みの種 ３０ ページ31
「警察署に行くより如月に連絡した方がよさそうだな」
「お願い、します.....」
異常事態があったと察知されたのかお兄ちゃんに連絡してくれるようだった
「如月の家の方がいいか？それとも実家の方に送ろうか？」
「お兄ちゃんの家の方にお願いします......」
「おう」
橋本さんに支えられながら私はお兄ちゃんの家に向かった
「Aちゃん！」
「由愛さんっ」
由愛さんの顔を見ると我慢していた涙が零れた
「橋本、何があったんだ？」
「えっとな.....」
橋本さんがあの時の状況を伝えてくれている
「私達は先に中に入ってるわね」
「おう」
ぐずぐず泣きながらお兄ちゃんの家に入った
「Aちゃん、何があったのかゆっくりでいいから話してね」
「はいっ」
お兄ちゃんが戻ってきてから萩野夫婦との攻防を伝えた
「そんなことが.....」
「ごめんな、気づけなくて」
「ううん、全然会えてなかったから気づけないもの当然だよ.....」
「今は蓮くんの家で同棲しているのか」
「うん、母さんがそうしたら？って」
「今日蓮くんは？」
「取引先と飲み会だって、大手だから欠席できないらしいの」
「そうか」
「途中までは友達と帰ってたんだけど.....」
「よく頑張ったな」
「うんっ」
お兄ちゃんと由愛さん
双方に優しく抱きしめられ涙が止まらなかった
「俺達、警察官が動くしかねぇな」
「あのね、夫婦の片方は警察官でもう片方は長官の娘らしいの....」
「ってことはあの夫婦か」
「知ってるの？」
「あぁ、庁内じゃ有名な夫婦だ」
「そっか」
「大丈夫だ、あの長官は今不正疑惑で調べてるんだ、一緒に逮捕できるさ」
「うん.....」
「Aちゃん、頬の怪我手当てするわね」
「ありがとうございます.....」
「今日は泊まっていけ、蓮くんには俺から伝えておく」
「うん、ありがとう.....」
パジャマを借り、着替えベットに入るとすぐに眠ってしまった
悩みの種 ３１ お兄ちゃんside→←悩みの種 ２９ ＜注意＞
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 9人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：伊東と田中 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Miku0417Mi1/
作成日時：2019年10月26日 1時
