行方不明の兄を発見しました。 (ページ24)

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悩みの種　２３ページ24

「ふぅ」

仕事がひと段落したのは日付が過ぎてからだった

「お疲れ～」

「お疲れ、とりあえずひと段落してよかったね」

「マジそれ、死ぬかと思ったよ～」

椅子に座り、遅い晩御飯を食べる

「駄目、もう無理......」

「ちょっと、大丈夫？」

「仮眠する～」

「わかった、６時ぐらいに起こすよ」

「ん～お願い」

仮眠室に向かった沙良を見た

「はあ」

背もたれに体重を預け、ため息をついた

ピピピピピ

「あれ？蓮くんからだ」

こんな夜に何かな？

「もしもし」

「A、遅くに悪い」

「ううん、どうかしたの？」

「仕事、落ち着いたか？」

「うん、ちょっと前にひと段落したよ」

「お疲れ」

「蓮くんの方は大丈夫だった？」

「俺は日付前までには帰れた」

「そっか、よかった」

「明日ってか、今日は帰れそうか？」

「たぶん帰れると思う、昼間までには片付け終わる予定」

「おう、それまで頑張れよ」

「うん、ありがとう」

「何かしたか？」

「声聞けてよかった、深夜だから電話しづらくて.....」

「そうか、全然かけていいぞ？Aからだったらいやじゃない」

「そっか、これからはかけたい時にかけるね」

「おう、待ってる」

「うん、じゃあおやすみ」

「おう、おやすみ」

私は電話を切った

「よし」

沙良が起きるまでの間に出来ることをしようと思った