捜索54日目 ページ7
「楽しかった〜」
色々な所に行った
すっごく楽しかった
「よかった」
「そろそろ帰る?」
「そう、だな....」
「まだどこか行きたいの?」
帰ることを嫌がってるような気がしたから聞いてみた
「いや、どこかに行きたいわけじゃねぇけど」
「?」
「もっと如月といたいなって」
「!」
「駄目、か?」
「ううん、駄目じゃないよ....」
恥ずかしかったけど小さく同意した
「じゃあ、家行くか」
「うん」
私は成瀬の家に行く途中でちょっとお酒を買った
飲めるようにね
「お邪魔します」
靴を揃えて、成瀬の家の中に入った
「シンプルで片付いてるね」
「そうか?」
「うん」
この前来た時は緊張していてじっくり見ていなかった
男の人部屋はもっとごちゃごちゃしてるイメージだった
「軽度の潔癖だし、掃除はマメにするぞ」
「へぇ、そうなんだ」
成瀬の意外な部分を知った
「如月って酒、強いか?」
「う〜ん?あんまりかな」
「そうか」
「何で?」
「飲み会とかあんまり来ないだろ?飲んでる所あんま見ねぇし」
「そうだね、飲み会は極力行かないようにしてるからね」
「総務部の決まりか?」
「ううん、皆が自主的にしてるだけ、たまに総務部だけど集まりとかもあるし」
「へぇ、凄いな」
「あんまり飲まない人ばっかりだけどね、営業部は結構あるんでしょ?飲み会」
「そうだな、取引先との飲みとかもあるし強くて損はないな」
「へ〜」
お互い同じ会社なのにやることは全然違う
当たり前だけど資料だけ見るのではなく本人に聞いた方が分かることが多い
百聞は一見にしかず、だね
「よし、飲むか」
「うん」
乾杯とし、ビールを口に含んだ
「ん〜冷たい」
「キンキンに冷えてたの取ってきたからな」
「暑いから丁度いいかも」
「そうだな」
それから少しずつおつまみを摘みながら飲んでいると
「眠たくなってきた....」
「え、酔ったか?」
「分かんない....」
成瀬と話しているとだんだん眠くなってきた
「如月まあまあ弱かったな、3本か」
私は成瀬に抱きついた
「え!?」
「冷たい〜」
ぼーっとしていて、体が火照っていたから成瀬の冷たさが丁度よかった
「はぁ、明日早く起きて家に帰すか」
私はその声を聞きながら眠ってしまった
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作者名:伊東と田中 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Miku0417Mi1/
作成日時:2019年10月8日 18時