捜索71日目 ページ25
「おはよう」
「A!」
出社すると予想通り沙良がタックル(抱きつき)しにきた
「よかったね!」
「うん、今までありがとうね」
「ううん!友達として当たり前だよ!」
「ふふ」
また一緒にご飯に行く約束をし、仕事をし始めた
「成瀬!」
早く上がれたから成瀬に電話し、一緒に帰ることにした
「如月!」
私達は手を取り合った
「よかったな!お兄さん帰ってきて」
「うん、成瀬のおかげだよ!」
あの時、成瀬がいなかったらと思うと成瀬には感謝の言葉しか出てこない
「本当にありがとう」
「如月の精神が強かったのもあるさ」
「ふふ、そうかな?」
「そうだよ、俺だったら耐えられねぇかな」
「そうなんだ」
私は成瀬に由愛さんが入院している病院に行くと伝えた
「俺も行っていいのか?」
「うん、成瀬のこと家族に紹介したいの」
久しぶりに皆が集まるし
「それに、両親から彼氏を連れてきてって言われたの」
「そうか、それなら行くよ」
「うん」
病院に着き、病室の扉をノックし中に入る
「Aちゃん!」
「由愛さんっ」
お兄ちゃんと由愛さん、優斗に空斗の四人が視界いっぱいに入ってきた
「ありがとう、Aちゃんのおかげで秋斗くんとやり直すことができたわ」
「全然、私なんか....」
二人の仲を壊しただけなのに.....
「Aがいなかったら由愛とすぐに話すことはできなかったんだ、本当にありがとな」
「お兄ちゃんっ」
凄く涙が出そうになった
「本当によかったわ、私達も安心したわ」
「あぁ」
父さんも母さんも泣いてしまっている
目元が腫れているから朝から泣いてしまってたんだろう
見ただけでわかった
「あら、そちらの男性がAの彼氏さん?」
「はい、初めまして成瀬蓮です」
「あらあら、好青年さんじゃないの!」
「由愛さん以外は会うの初めてだよね?」
「そうよ、Aの彼氏さんも見れたし秋斗も帰ってきたし後悔はないわ」
「ちょ、母さん?」
死亡フラグ立ててる気がする
「蓮くん」
「はい」
「Aのこと色々ありがとうな」
「いえ」
「今まで色々不安定だったと思うけどここまで支えてくれて本当にありがとう」
「俺はそんなに.....」
「蓮くんのこと話してるAちゃん凄く明るかったわ」
「え」
ここで恥ずかしい話されるのか?
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作者名:伊東と田中 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Miku0417Mi1/
作成日時:2019年10月8日 18時