行方不明の兄を探します。

捜索４５日目 ページ46

「ただいまです」

「おかえりなさい」

「あれ、今日はまだ寝てないんですか？」

「えぇ、昨日の恋愛相談が気になってね〜」

「無事に付き合うことができました！」

「おめでとう！」

「ありがとうございます！」

「豪華なものはないけど、お祝いしないとね！」

「ありがとうございます！」

私は由愛さんと乾杯し、付き合うまでの経緯を話した

「やだ、良い彼じゃない！〜」

「私には勿体無いぐらいですよ」

「そう？Aちゃんは可愛いしきっとお似合いよ」

それから少しの間、お酒を飲みお風呂に入り、部屋に行った

「沙良に報告しないと」

私は沙良に報告の連絡をした

如月A成瀬と無事付き合えたよ!

藍染沙良嘘!よかったじゃん!すごい嬉しいよ〜

如月A沙良のおかげだよ!あの時は背中押してくれてありがと

藍染沙良いや〜実は成瀬の気持ち知ってたから大胆に応援できたんだ!

如月Aえ、そうだったんだ

藍染沙良うん、でも本当に付き合えたよかったよ〜

如月Aうん、本当にありがとね


私はトークを終え、持って帰ってきた仕事をする

書類は明日までに仕上げないといけない

「ん〜よし！」

成瀬と付き合えた喜びで仕事が捗りそうだな〜って思いながら仕事を始めた


「Aちゃん、ちょっといいかな？」

「由愛さん、どうかしましたか？」

「まだ電気ついてたから仕事、してるの？」

「はい」

「ちょうどよかったわ、クッキー作ったの」

「ありがとうございます！」

疲れた頭に糖分は最高

「明日渡そうと思ってたけど仕事してたなら今がいいわよね、明日の分は冷蔵庫に入れておくわ」

「ありがとうございます！」

私は由愛さんが焼いてくれたクッキーを頬張る

「ん〜美味しい」

普段はチロルチョコしかお菓子を食べていないから久しぶりだ

さくさくでできたてだからほんのり熱くて美味しい

「由愛さん、何でもできて羨ましいな」

料理もお菓子作りも家事もできて

女として家事は当たり前だけど私はお菓子作りは少し苦手だ

だから本当に尊敬できる姉だ

「由愛さんがお兄ちゃんの奥さんで本当によかったな」

心の底からそう思える

「よし、仕事頑張ろう」

私はクッキーを頬張りながら仕事を進めた

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