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捜索25日目 ページ26

「......」

やっぱり仕事に身が入らない

それでも集中力を保ち、ぎりぎりで仕事を終わらせた

「A!一緒に飲みに行こう!」

「いいね!」

徹夜で疲れた体を癒すのに丁度よかった

私は沙良とよく行っている居酒屋さんに入った

「あれ?」

「知り合いがいたの?」

「うん、三里くんがいるなって」

「嘘!?」

凄い偶然だ

「遠目で見えた、成瀬と一緒に飲んでる」

「.....」

「行く?」

「沙良だけで行ってきなよ」

「Aがいないと意味ないよ〜」

「でも....」

今は成瀬に会いたくない

「もう!」

「え!?」

私は椅子に座らされる

「私はAが行くって言うまで行かないからね!」

「ありがと」

私の決心がつくまで沙良は付き合ってくれた

「うぅ.....」

「もう、泣かないでよ!」

私はお酒が入ると情緒不安定になり、泣き出してしまう

「お兄ちゃんが帰ってこないよ.....」

「うんうん」

「空斗も生まれたのに何で帰ってこないの....」

「うん、そうだね」

沙良は私の話に頷いて同意してくれた

「やだよ、寂しいよ....」

私は沙良に抱きついた

「うえぇ」

泣きが収まると次は気持ち悪くなってきた

「ちょ、飲みすぎだよ!」

いつの間にか随分飲んでいたようだ

「トイレ行ってくる....」

「一人で大丈夫?」

「大丈夫.....」

私は口に手を押さえながらトイレに走る

途中で宮本さんと飲んでいる成瀬を目が合った気がした

「うぇ.....」

汚いけどトイレで吐かせてもらい、口を濯いだ

「明日絶対に二日酔いだ.....」

たくさん飲んだことに後悔した

「ふぅ」

吐き気も治まってきたので席に戻る

「.....」

成瀬がいる方向を向かないようにしながら自然に横を通る

「はあ」

「大丈夫だった?」

「うん、吐いたら収まった」

「よかった」

「ごめんね」

「ううん、気づけなかった私も悪いし」

それから私はおつまみだけ食べた

「ん〜そろそろ帰る?」

「そうだね、明日も仕事だし」

「勇気、出なかったね」

「ごめんね、宮本さんと飲めるチャンスだったのに....」

「いいよ!誘えばいつでも飲めるからね」

「ありがと」

お会計をしていると

「あれ?沙良ちゃん」

「あ....」

宮本さんと成瀬が後ろにいた

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設定タグ:恋愛 , 行方不明 , 女主   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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伊東と田中(プロフ) - ミントさん» ありがとうございます!!そう言ってもらえて凄く嬉しいです★ (2019年12月14日 23時) (レス) id: a1062f9285 (このIDを非表示/違反報告)
ミント - 面白かった!クオリティが高いですね!続編行ってきます★ (2019年12月14日 23時) (レス) id: d935f18f17 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:伊東と田中 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Miku0417Mi1/  
作成日時:2019年8月12日 22時

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