神子柴君と赤目酸素 ページ22
赤目酸素は神子柴龍巳という人間があまり好きではなかった。
中等部の頃から有名なヤンキーとして恐れられていたし、
その蛇のように鋭い目付きも怖くて目が合わせられなかった。
赤目が神子柴の事を好感的に見始めたのは高等部に入ってからだ。
神子柴が上級生を殴ったというよく聞く噂も耳にしなくなった夏。
野球部のボールから守ってもらったのだ。
「大丈夫スか?」
その時、不覚にもときめいてしまった。
赤目はこの日から神子柴と非常に仲の良い先輩後輩の仲になったのだった。
「…そんな事もありましたね。」
神子柴は本当に忘れていたのか興味無さそうに文庫本を読んでいる。
「いいじゃん!私の初恋だよ?神子柴君。」
「っ、あ!?」
神子柴が吹き出してその拍子に椅子からずり落ちる。
何とも滑稽な様に赤目はクスクスと笑う。
本当の事なのだ、仕方ないんだ。
赤目は極度の男嫌い。
だが神子柴はきちんと一人の男として見られ、そして恋までしたのだ。
「狐井さんと付き合ってるって聞いた時はほんともう…」
「待て待て、は!?まず誰から聞いた!?」
「私の情報源はいつだって刹那ちゃんか独葉ちゃん!」
神子柴は少し赤くなりながらあいつら…と呟く。
赤目は今も神子柴が好きだった。
「忘れられない人が居る。」
と言った自分を受け入れてくれた恋人と今は遠恋中である。
「其れ、まだ聞かなきゃ駄目?」
「ふふっ、ごめんごめん。」
神子柴君と神子柴晶と皇慧海→←-番外編- 神子柴君と合宿 其の弐
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龍巳@キチガイ - 睡眠酸素さん» じゃあ次のキャラデザ要求いつかしますんで!待っててね!!それまでにお仕事見つけてね!!!!!! (2017年1月10日 21時) (レス) id: 3d3a9ea8a1 (このIDを非表示/違反報告)
睡眠酸素 - oh…イメージ通り過ぎて逆に怖いっていうかすげぇええええ!!!素敵ウワアアアアめっちゃ楽しみってか次の小説も出たい! (2017年1月9日 22時) (レス) id: 397257de9d (このIDを非表示/違反報告)
龍巳@キチガイ - 【 】nanashiさん» は?何言ってんすか名無しさん文才まじください (2016年12月18日 19時) (レス) id: 7edea2d573 (このIDを非表示/違反報告)
【 】nanashi(プロフ) - 龍巳@キチガイさん» やばい、自分がこの中にいる!津原から聞いてるけどまさかこれ程とは、文才ください。 (2016年12月16日 16時) (レス) id: 1572cb3dd0 (このIDを非表示/違反報告)
龍巳@キチガイ - みるくらいす(紅茶10%)さん» 絵描いてー (2016年12月15日 20時) (レス) id: 7edea2d573 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:龍巳@キチガイ | 作者ホームページ:ホームページの追加は禁じます。
作成日時:2016年11月18日 19時