検索窓
今日:3 hit、昨日:6 hit、合計:3,682 hit

神子柴君と演劇部 ページ9

演劇部部長は神子柴が好きだった。

勿論恋愛としてではないが、


「みーこーしーばーくぅーん。」

「あ、部長。」


声は演劇部でも良い方だ。

顔も良いし喧嘩も強くて優しい、

彼氏なら最高だろうが神子柴は元ヤンキーだ。

校内でも有名なので彼女ができない。

狐井が彼女になったと聞いた時は驚いた。


「探したんすよ。」

「シナリオかな?」

「うん、これ。」

「龍と鳥…其の後?」

「実家にあった本の其の後を想像で書きました。」


彼は天才だ。

しかし未完成過ぎる、

例の廃れた部活に入ったと聞いた。

苦労するなぁと笑みが零れる。


「部活はどう?」

「…別に、順調です。」

「あの部は大変だよ、部員何人居るの?」

「四人位っす。」

「昔多くて二人だったあの部がねぇ…」


(ゲームに釣られたか…)


彼は無表情だ。

表情は中々動かない。


(中等部の時はあんなに酷い顔してたのに、)


「さて、練習は?また来ないの?」

「まぁ…めんどいし、」

「ふふ、相変わらずだな、神子柴。」

「変わんなくていいじゃないっすか。」


ちょっと眉間に皺が寄る。


(可愛くないなぁ…)


手渡されたシナリオは分厚く台詞分けが面倒そうだ。


「じゃ、私これ持って行くから。」

「はい、お疲れ様です。」

「じゃーね、天才君。」


ヒラヒラ手を振って廊下の奥へ姿を消した部長を神子柴はいつもの目で見続けていた。

神子柴君と玉章月と槇嶋千佳→←神子柴君と鈴原刹那と清水立花



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.2/10 (5 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
4人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

龍巳@キチガイ - 睡眠酸素さん» じゃあ次のキャラデザ要求いつかしますんで!待っててね!!それまでにお仕事見つけてね!!!!!! (2017年1月10日 21時) (レス) id: 3d3a9ea8a1 (このIDを非表示/違反報告)
睡眠酸素 - oh…イメージ通り過ぎて逆に怖いっていうかすげぇええええ!!!素敵ウワアアアアめっちゃ楽しみってか次の小説も出たい! (2017年1月9日 22時) (レス) id: 397257de9d (このIDを非表示/違反報告)
龍巳@キチガイ - 【 】nanashiさん» は?何言ってんすか名無しさん文才まじください (2016年12月18日 19時) (レス) id: 7edea2d573 (このIDを非表示/違反報告)
【 】nanashi(プロフ) - 龍巳@キチガイさん» やばい、自分がこの中にいる!津原から聞いてるけどまさかこれ程とは、文才ください。 (2016年12月16日 16時) (レス) id: 1572cb3dd0 (このIDを非表示/違反報告)
龍巳@キチガイ - みるくらいす(紅茶10%)さん» 絵描いてー (2016年12月15日 20時) (レス) id: 7edea2d573 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:龍巳@キチガイ | 作者ホームページ:ホームページの追加は禁じます。  
作成日時:2016年11月18日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。