素っ気ないのには訳がある【あんスタ】

【3話】謎の男 ページ4

「僕は、トリップ社の社員

そしてここは、人間をトリップさせたり戻ってこさせたりする装置がある場所

あの大きな機械がその装置ね


本来、君はここに来るはずがなかったのだけれど、おそらくあの装置がバグってここに来ちゃったんだろうね」


『ト、トリップ？』


いや、トリップという言葉を知らないわけではないが、あれは二次元の世界だけだと思っていた

試したことは何度もあったんだけどね！！！


「そう、トリップ

ここに来た人間は必ずトリップをしてもらわなくてはいけないんだ

だから一度、君にはトリップしてもらうからね
けど装置が元に戻ったらこっちの世界に帰ってきてもらうから

今はバグってて行き先は決められないんだけど、取り敢えず楽しんできてね」



状況を上手くのみこめないまま背中を押され、あの大きな機械をくぐると浮遊感におそわれ、気を失った


・



・


…………で、気がつくとあんスタの世界にいて、家もお金も用意されていて、夢ノ咲学院への転校手続きもされていて…………

手厚すぎない？ねえ？思わない？

スマホだって、元の世界で使っていたものだからあんスタのゲーム出来るし、スクショしたスチルもアルバムに残っている

グッズやCDなどなども部屋に置いてくれている






いや〜、キャラ達に見つかったら終わるな




……うん、トリップしたこと黙っとこ



それから一週間たち、今の状況になっている








あれ？私は今までごく普通の生活を送ってたはずなんだけどな

しいて言うなら友達少なかったけど、普通の日常をエンジョイしてたんだけどな



いつの間にこんなことになったんだ？


嬉しいからいいんだけどね！

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