下の4人の妄想癖 ページ25
上杉に尊敬しているよ、
と目線を送る。
私の目線に気がついた上杉は、
なぜだか睨みつけてきたが。
尊敬してるってのにそんな目しないでっ。
少しショックを受けていると、
アホ毛無し兄さんが口を開いた。
｢めっちゃ出来の良い弟が出来たみたいで
嬉しいよね。｣
あ。機嫌、取り戻したな。
やっぱ、チョロい。
そんな兄さんの言葉に下3人反応した。
｢｢｢愛想無くて、出来悪くて、バカで
すみませんでしたねぇぇぇっ！｣｣｣
｢そこまで言ってなくないっ？！｣
…下3人は被害妄想が酷いのかもしれない。
｢新しいbrother＆sister……か。
俺達の新しい物語が今幕を開けようとしている…｣
要約すると、嬉しいです。
それだけの事を、どうして長ったらしく言うのかな。
あっそうだ。
何でカラ松boyの一松兄さんが
カラ松兄さんを殴るのか分かった！
イタい言葉を皆が最後まで毎回聞いてたら、
カラ松兄さん語を皆、解釈出来るようになるもんね！
一松兄さんはカラ松兄さんを
独り占めしたいんだよねー！
｢……なんか1人で納得してるけどAが
考えたこと合ってた試しないだろ。
そして、お前が1番妄想癖、酷いからな。｣
何で上機嫌だったのに私を叱るのさ。
そして妄想癖が酷いとは、なんだ。
…本当に、この家の中で1番不憫なのは私だと思う。
妹に塩対応の兄なんて滅多に居ないでしょ。
｢あの……私そろそろ帰らないと……｣
あっ、ごめんよ！彩ちゃん！
｢あぁ、ごめんね。黒木、送ってあげて！｣
黒木に叫ぶと、ニコッとスマイルを浮かべて
カッコイイことを言う。
｢言われなくても。｣
無自覚なのか自覚してるのか知らんがな、
そのスマイルはやめておけ。
変な女の子に絡まれるよ。
あぁ、それか卒倒する人が出るから。
そんなことを心の中で呟きながら、
若武達を見る。
｢皆も、ありがと。時間取っちゃったね。｣
｢全然、大丈夫だよ。｣
｢ん。まぁ面白いもん見られたし。｣
｢だよなっ、上杉。
んじゃ！また明日な、A！｣
｢ん！またねー。｣
皆を玄関まで送って、
そう言えば若武達の紹介してないなと思い返す。
失敗したなと考えながら居間に入る。
そこで母さんが問題発言を。
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作者名：イチゴミルクティ。 | 作成日時：2021年3月16日 20時
