営 業 開 始〜Meeting place〜《 2 》

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『いらっしゃいませ〜』


　「おぉ〜、あったかい〜」





結局、片寄さんと一緒に花屋さんに行くことになって､、。

お店のドアを開けた途端あたたかい風が流れ込んでくる。


　




　「あったか〜い」


涼太「そればっかり笑」


　「ほんとに寒いのダメなんだよ」


涼太「そうなんだ」




　『何をお探しでしょうか？カップルさんですか？』


　「…へ？」









私達2人を交互に見てニコニコしながらそんなことを言うお姉さん。

な、何を言ってるの？この店員さんは


ちょっと失礼じゃない？

と思うけど多分悪気はないのかな。


こんな季節に男女2人で花屋さん。でカップルじゃない

っていう方が珍しいのかも



けど、こんなキラキラ王子様の彼女なんて私には到底つとまらないや

もうちょっと身をわきまえなさい。って言われちゃう






　「ち、違いますよ」


涼太「え？違うの？」


　「え？」


　『……？』









え？ え？

と逆の事を言い合う私達にキョトンとする店員さん。


何言ってるの、片寄さん！

バカじゃないの⁉ 芸能人さんだし、尚更！



意地悪王子め、このやろ

という意味を込めて隣の片寄さんの方を見ればペロッと舌を出して笑ってる




…に、憎めない

かっこいい人ってズルいなぁ、何しても許されちゃうんじゃん








　「あ、あの！ポインセチアを買いにきたんです」


　『あぁ、はい。ポインセチアですと、そちらに赤と白の2色ございます』


　






そう言って赤と白が鮮やかな方を指さしてくれる店員さん。


良かった、それていた話を元に戻せたかな。



これ以上この話をしていたら片寄さんの芸能人さんとしての身が危ない

"平凡な人"という言葉が似合いすぎるような私と、噂にでもなったら…！

恐ろしい、恐ろしい…。



ありがとうございまーす

と言いながら指さしてもらった方に行く私と、その後をトコトコとついてくる

なんとも呑気な片寄さん。



ほんとにこの人、自分が芸能人っていう自覚あるのかな

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