営 業 開 始〜Meeting place〜《 2 》

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　「はぁ」

さっきまで浮かれてたのに、悲しくなっちゃった

思わずため息がこぼれる

…あ、ダメダメ。"ため息をすると幸せが逃げる"ってばあちゃんが前、言ってたなぁ

慌てて幸せを呼び戻そうとして、息を吸い込む


幸せ、戻ってきた､、？……訳ないか






_ﾋﾟﾛﾝ


ん？ 手の中で携帯が震えて、画面を見ると


　 〈隼:新着メッセージがあります〉



し、幸せ戻って来た！


慌てて、LINEの画面を開いてメッセージを確認する





隼:そっか、良かった！

隼:じゃあ、午前からでも大丈夫だったりする？
　 前は夜にご飯行ったし、今度は昼ごはん行こう
　
　




　「……夢？」


思わずそんな言葉がこぼれる

だって、隼からランチのお誘いだよ⁉

すごい！ どうしよ！

この店開いてから、友達とですらランチ行ったことないのに‼


頬を摘まんでみるけど､、大丈夫、ちゃんと痛い。

夢じゃない…

…じゃなくて、返事、返事､、





［うん、午前からでも全然大丈夫です
　お昼ごはん行こ！］



よし、送信！


あ、返事するの早すぎたかな

こういうのって、あんまり早く返事しちゃいけない

っていうもんね…。


でも、駆け引きなんて器用な事出来ないんだから。

しゃうがないよね、既読つけちゃったし、





　_ﾋﾟﾛﾝ

おぉ、返事早い







隼:よっし、じゃあ11時にカフェ行ったら良い？


　［うん、了解！］


隼:じゃあ、また火曜日に！


　［またね、おやすみ］


隼:おやすみ







　「お、おやすみ…？」


隼から"おやすみ"……

こんなに"おやすみ"を言われて嬉しかった事、生まれて初めてだよ

…口ではないけど


ううん、そんな事、どうだって良いや

隼が少しでも私の事を思ってくれていた。それだけで十分


あ、そうだそうだ

カレンダーのアプリを開いて､、




　火〔11時〜、隼とランチ〕




そう書き込む。


火曜日までえっと、1、2､、5日か。

うふふ、えへへ

このカレンダー見るだけで5日間、仕事頑張れるよ



それから

鼻歌歌いながら、夜ご飯食べて、お風呂入って、歯磨きして､寝る準備して､、

ふとんに入って､、




　「おやすみ」


届くはずのない"おやすみ"を君に向けて呟く。

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