営 業 開 始〜Meeting place〜《 2 》

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「ん〜、あ〜、ん？」


眉間にしわを寄せながら、携帯とにらめっこすること早20分。

大丈夫かな、固すぎる？


それからまた考える事、10分､、

　




［中川Aです、よろしくお願いします
　覚えてるよ、花梨さんのだよね
　火曜日、定休日だし、特に予定もないから大丈夫です］






やっとそれらしい文章が出来た､、気がする

こ、これで良いよね…？



んー、もうこれ以上悩んでも仕方ない

送っちゃえ‼



_ｼｭﾎﾟﾝｯ




私の寝室に響く無機質な音

…。……。



やっぱり固すぎるかも、

それに、こういうのって2つくらいに分けて送った方が良いんだよね…多分。



うぅ、やり直したい


なんでこんなに無愛想になっちゃうんだろう

…相手が好きな人ならなおさら。




もう一度、もう消すことの出来ない緑色の枠に囲まれたメッセージをじっと見る






"花梨さんのだよね"

…か。



隼から連絡が来た！なんて浮かれていたけど、

"花梨さん宛てのプレゼント選びのための連絡"なわけだし､、




なんでだろう

自分で送ったくせに､、

視界が滲んでくる。




あれ？ 私ってこんなに泣き虫だったっけ



連絡が来た だけで喜んで
片想いなんだって、叶わないんだって思う だけ泣きたくなって､、




隼なんだよ

私を誰よりも幸せにするのも、やるせなくさせるのも。




ねぇ、やっぱりさ、

私じゃダメかな？ 好きって気持ちならきっと誰にも負けてないよ？

私の事、好きになってみたら？ ……花梨さんじゃなくて､、




こんなズルい事を考えちゃう私の事、

君は好きになってくれないんだろうな､、








なんの音もたてずに、ただ静かに［既読］の文字がついた

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