3年A組～悲しい真実と事実～ (ページ28)

今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:46,694 hit

27時限目　偽りの涙ページ28

アナウンサー「突如、起きたたてこもり事件から一夜が明けました。

生徒が生徒を庇い負傷した情報が入りましたが、

本当の情報なのか今の時点では、分かっていません。」

武智「‥‥‥」

アナウンサー「武智先生、今の心境をお聞かせください。」

武智「私が教員を勤める学校で、こんな事件が起きるなんて‥‥‥

ホントに悔しいですよ！！

もっと自分に出来ることがあったんじゃないかって。」

アナウンサー「いや‥‥」

武智「柊先生、みてますか！！

生徒を危険な目に合わせたり、怪我をさせたり、多額の身代金用意させたり、

それでもあなたは、聖職者と呼べるんですか‥‥！！」

その時、武智が変な動きをする。

アナウンサーも不思議に思っているようだ。

武智「これレモン汁だ‥‥」

とボソッと言う。

そして、武智は何もなかったかのように振り返った。

その目には、涙(？)のようなものが光っていた。

武智「柊先生、今ならまだ間に合います。

自首してください。生徒の顔をよく見るんだ。

涙で濡らしたその顔を！！」