失敗十四個目 ページ16
「いらっしゃいませ。一名様でよろしいでしょうか？」
飲食店らしい普通の挨拶だ。いくらポートマフィアの傘下だからといってガラの悪いイメージを持ったのは良くなかったな。
私がはい、と言うと店員はハッとした顔になった。え、何？
「申し訳ありません。お客様。只今とても混雑しておりまして…相席ならすぐご用意出来ますが…？」
本当はあんまり知らない人と相席は嫌なのだけれど、なんせ私は異能力発動の代償で猛烈にお腹が空いている。
多分あと10でも放置したら気絶しそうなくらい。
だから、この際私に選択肢は無いに等しいのだ。仕方が無い。
『あー…はい良いですよ。』
「そうですか！それではこちらに…あ、森様！
相席よろしいでしょうか？」
え？は、ちょまっ！え？
森様？もしかしてポートマフィアの首領、森鴎外じゃないよね？
「あぁ、良いよ。どうぞお嬢さん。ここにどうぞ。」
『あ、有難うございます…」
はい、本人でしたー！しかもエリス嬢も中也さんも居るじゃないですかー！
いや嬉しいケド…来た初日に武装探偵社と知り合ってポートマフィアの首領＆幹部＆エリス嬢に出会うなんてどんな強運してるの私…
「？どうしたんだい？」
『いっいえ！ただすごくかっこいい方だなぁと。』
首領＿＿＿森さんは一瞬キョトンとしたものの、けたけた笑いだした。
「あはは。中年を格好いいなんて変わってるね。君、名前は？」
『故鵺Aと言います。えっと…森さん？』
森さんは良い名前だね、と言うと君も何か頼んだらどうだい？と促してくれた。
『じゃあ、お言葉に甘えて。すみません。アッ
プルパイとフルーツタルト、ミルクレープ、季節のシャーベット、滑らかプリン一つずつとフォンダンショコラ二つ。あとミルクティー砂糖多めでお願いします。』
あぁ、皆さん驚いていらっしゃる…すると隣に座っていた中也さんが問いかける。
「それ、全部食えンのか？大分ここのでかいぞ？」
『勿論！！疲れたときはいつもこのくらいです！！』
すると半ば飽きれたように笑われた。いや、異能力の所為なんだけど…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 251人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アイカ(プロフ) - え、お、お、おわりぃぃぃぃぃぃぃ！？ (5月20日 22時) (
レス) @page22 id: e5fba66b1e (このIDを非表示/違反報告)
文ストオタクの一般人 - 良ければ続きが見たいです！とても面白かったです！ (2023年3月12日 0時) (レス) @page22 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
三斗 - ぇ…終わっちゃったんですか・・・？続きかければ書いてください！絶対読みます‼ (2022年6月14日 22時) (レス) @page22 id: 9ad11557a3 (このIDを非表示/違反報告)
畳山 - 続きが楽しみです!! (2019年1月7日 18時) (レス) id: b83d4428ba (このIDを非表示/違反報告)
美花 - 国木田さん良いですよね。 小説面白かったです。 (2018年10月7日 8時) (レス) id: f78291fe45 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：神理 | 作成日時：2016年10月1日 12時
