四日目 ページ39
Aが倒れて四日目
Rb「A、起きてるか？」
そう優しく声をかけながら、俺はAの顔を覗き込む。だが、起きる様子はない。
Rb「…今日でお前が倒れて四日目…みんな今か今かとお前を待っとるぞ。」
ここまで来るとメンバーは自然とそわそわしだす。そして、ペ神からの起床の連絡を待つのだが…正直、今にも起きるなんて、微塵も感じられなかった。むしろ、まだかかりそうな気がした。
Rb「はぁ…嫌やなぁ…好きな子がこうまでして起きんとここまで心配になるもんなんやな。なぁA、お前もよく俺の声はうるさいみたいなこと言ってたよな。でも、好きな声やって。今、ここで大声上げたら、お前はうるさいって今すぐ起きてくれるやろか。ねぇ…俺、お前と話したい…」
そう、大声。今にも大声で泣き出してしまいたかった。それでAが起きてくれれば儲けもんやし、みんなもいつも通りの生活に戻る。また、幸せな日々に。けれどAの体から時折聞こえてくる肉の裂ける音が、それを許さないと俺に耳を通して呼びかけているようで、俺はとても嫌になる。でも、信じたい。Aは…必ず、起きると。
………
Zm「はぁ〜〜……」
クソデカため息をつきながら、俺は未だに包帯だらけのAの横で、肘をつく。
Zm「もう四日目やぞ…いつ起きんねん…あほぉ…」
柄にもなく俺は弱々しい声で、Aを軽く揺さぶってみながら言う。Aの冷たい体が布越しでも感じられた。まさか、俺たちが望んだことで、Aをこんなにも傷つけてしまうなんて…
Zm「…A、なんで起きんの？前のお前やったらすぐ起きて俺たちと話してたやんか…でも、こんな、こんなぁ…ごめんなぁA…お前の希望でも、こんなことになるなら俺は意地でもお前を止めてたわ…こんな苦しい事経験するなら、う、うぅ…お願いや…俺、お前が居なくなる未来なんて見たくないほど…お前が好きなんやぞ…嫌だよぉ…死なんといて…」
泣きそうになるのを堪えながら、Aの手を強く握りしめる。少しでも自分の体温でAを繋ぐ糸になれば、もしかしたら明日にでも起きるかもしれない。こんなことをするくらい、俺はAに染まりきっていて、でも後悔はしていない。それほどまでに、Aはとても大切な存在になっていて、俺すらも変えてくれた。
Zm「もし起きたら…全力で甘やかして、愛したるからな。」
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まつり(プロフ) - 完結おめでとうございます！！いや、もう、ほんとにノアさんの物語の完結させ方が大好きすぎます！やばい！好き！（語彙力）夢主ちゃんもドタイプですし、最高です！お疲れ様でした、ありがとうございました！ (2020年10月14日 20時) (
レス) id: 83f48e582b (このIDを非表示/違反報告)
漣@音ゲー民(プロフ) - 完結おめでとうございます！初期から楽しく見させていただき、日々更新を楽しみにしていた癒しの作品が完結となると…寂しくなりますね（笑）何はともあれ大好きなハピエンで嬉しいです。素敵な作品ありがとうございました！！！！ (2020年10月14日 16時) (レス) id: 2c758a340b (このIDを非表示/違反報告)
ふわ(プロフ) - 完結おめでとうございます！！連載当初から興味を持ちどんな展開になるのだろうと思いながら読まさせて頂きました！素敵な作品を書いてくださりありがとうございます！！ (2020年10月14日 1時) (レス) id: 811a4cfa4f (このIDを非表示/違反報告)
真由(プロフ) - 完結おめでとうございます！最初から最後までとても楽しく読まさせて頂きました！ハラハラする場面も多くドキドキしましたがハッピーエンドで終わって良かったです！長い間お疲れ様でした！ (2020年10月13日 23時) (レス) id: 045f50c8f8 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - Ｒさん» ありがとうございます！寂しい…ですか？そう言っていただけるとは嬉しいです！ぜひぜひ何度も読み返しちゃってくださいね！ (2020年10月13日 21時) (レス) id: c0349a147b (このIDを非表示/違反報告)
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