ゞ ページ17
触れられたところに熱がこもって、こんな状態でみんなのところに戻りたく無いと思った俺は、少し離れたところにある浅めのプールの中に腰を下ろした。
『ふぅ…』
ぱしゃん、と足で水をけると波紋が広がり、やがて消える。ここのプールは深さがくるぶし位しかなくて、まるで子供用のプールみたいだ。
『…まぁ、魔物にも子供はいるか。』
でなきゃグルッペンやぺいんとさんたちはどこから来たって話だ。前に祖母がどうとか言ってたし、人間とそこは変わんないのかな。
Shp「…Aさん。」
『わっ！？』
そんな風に思っていると、突然後ろから声をかけられて、俺は肩を上げた。
Shp「こんな所にいたんすね。みんなAさんが目の前からいなくなって心配してましたよ。」
『あ、あぁごめん。もう戻るよ。』
俺が立とうとすると、ショッピはそれをそっと抑えた。
Shp「いや、すぐに戻んなくても大丈夫っすよ。せっかくだし、俺と2人きりで話しませんか。」
『…そう言うなら…いいけど…』
するとショッピは横に座り、俺がメインプールから離れてた間の事を話してくれた。どうやらだいぶ騒がしいらしい。
Shp「おかげで疲れました。」
『そっか。お疲れ。』
Shp「ありがとうございます。…あぁそうだ。」
俺が返せば、ショッピは思い立ったように俺を見て、突然その場に押し倒してきた。ばしゃっと音を立て、浅いプールで髪と体は濡れる。
『ちょ、ちょっと…』
慌てて体を起こすと、すぐ目の前にショッピの赤紫の目があって、どきりとする。そしてゆっくりと口を開くと、
Shp「…周りのせいで言えなかったんすけど、あなたの水着姿見た時、心底興奮したんすよ。そして今、こうやって水に艶めかしく濡れてて、めちゃくちゃ綺麗ですよ。ほんと…官能的なくらい。食べてしまいたい。」
『なっ…！』
もしかして何かされるのかと身構えたが、ショッピはすぐに俺の上から退いた。
Shp「…なんてね。半分冗談ですよ。」
『おま、半分って…』
Shp「そんな呆れた声出さへんでも…ほら、それよりあれ。」
『ん？…うわ。』
見上げた先には、相変わらず真っ赤で立派な満月。
『…やっぱり綺麗だなぁ、ここの月は。』
俺が感嘆の声を上げ、暫くそれを見つめていた。ショッピが、ずっとそれを脇で見ていたことは気づかずに。
Shp「(…俺は、紅の月が写りこんでるあなたの金と紅が混ざりこんだ瞳の方が好きです。なんて…言えへんよなぁ…)」
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まつり(プロフ) - 完結おめでとうございます！！いや、もう、ほんとにノアさんの物語の完結させ方が大好きすぎます！やばい！好き！（語彙力）夢主ちゃんもドタイプですし、最高です！お疲れ様でした、ありがとうございました！ (2020年10月14日 20時) (
レス) id: 83f48e582b (このIDを非表示/違反報告)
漣@音ゲー民(プロフ) - 完結おめでとうございます！初期から楽しく見させていただき、日々更新を楽しみにしていた癒しの作品が完結となると…寂しくなりますね（笑）何はともあれ大好きなハピエンで嬉しいです。素敵な作品ありがとうございました！！！！ (2020年10月14日 16時) (レス) id: 2c758a340b (このIDを非表示/違反報告)
ふわ(プロフ) - 完結おめでとうございます！！連載当初から興味を持ちどんな展開になるのだろうと思いながら読まさせて頂きました！素敵な作品を書いてくださりありがとうございます！！ (2020年10月14日 1時) (レス) id: 811a4cfa4f (このIDを非表示/違反報告)
真由(プロフ) - 完結おめでとうございます！最初から最後までとても楽しく読まさせて頂きました！ハラハラする場面も多くドキドキしましたがハッピーエンドで終わって良かったです！長い間お疲れ様でした！ (2020年10月13日 23時) (レス) id: 045f50c8f8 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - Ｒさん» ありがとうございます！寂しい…ですか？そう言っていただけるとは嬉しいです！ぜひぜひ何度も読み返しちゃってくださいね！ (2020年10月13日 21時) (レス) id: c0349a147b (このIDを非表示/違反報告)
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