箱を開けよう ページ2
腫れた目元を擦りながら、Aはグルッペンに背中を押され馬車に乗り込む。帰りは何も会話はしなかった。無事に城に着く頃にはAは泣き疲れたのか眠ってしまい、それをグルッペンが横抱きで部屋まで連れていった。Aを寝かせたあと、その手をそっと握ると、
Gr「…大丈夫だ。俺たちがいる。お前を一人にはしない。」
そう言って、軽く額にキスをしてから部屋をでた。
………
『…ん』
俺はゆっくりと目を覚まし、見慣れた天井がその目に映る。時計は午後の9時を指していて、そして何があったのか徐々に思い出してきた。
『あぁそうだ…母さん。俺、しっかり生きるよ。』
母に言われたことを胸に形見のネックレスをその手に握りしめ、俺は改めて決意を固めた。とりあえず着替えなければとシャワールームに入り、シャワーを浴びるとラフな格好へと着替える。少しすっとした。
『さて…このカラクリ箱、どうやって開けようか。』
寝て起きればそばのテーブルにぺいんとさんたちから貰った物が置いてあり、それを改めてマジマジと見つめる。
『うーん…このまま飾ってもいいくらいだけど…中に入ってるからにはやっぱり開けたいよね。』
そう思いながら唸っているとコンコンとノックされて、チーノとショッピが入ってきた。
Ci「あ、A起きてる！気分はどう？」
『大丈夫だ。お前らには迷惑かけたな。』
Shp「そんなことないです。それより…母親のこと、本当に大丈夫ですか。」
『…うん。俺がしっかりしなきゃ、母さんもまた心配しちゃう。それに…俺にはお前らがいるだろ？』
ショッピの指摘に俺は少し笑いながら言えば、2人は安堵したような顔になる。
Ci「おう、そやな。…ところでそれ、ぺいんとさんから貰ったやつよな？」
Shp「随分と細やかな木組みですけど…」
『そうなんだよね。俺だけだと開けるのにめちゃくちゃ時間かかりそうで…よかったら2人とも手伝ってくれないかな？』
Ci「もちろん！また眠くなるまで3人で遊ぼ！」
Shp「とりあえず座りましょか。」
3人でソファに移動すると、俺を挟むようにして2人は座る。なんとなく木箱をまわしたり触ったりしていると、かちゃりと脇の方がずれた。
『あっ』
Ci「お、ここ動くんやな。もしかしてこの全部の側面のどっかしら動くんちゃうか。」
Shp「ありえるな…もっと動くとこ探しましょ。」
そうして3人で助言し合いながら1個、2個と仕組みを探し開けていった。
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まつり(プロフ) - 完結おめでとうございます！！いや、もう、ほんとにノアさんの物語の完結させ方が大好きすぎます！やばい！好き！（語彙力）夢主ちゃんもドタイプですし、最高です！お疲れ様でした、ありがとうございました！ (2020年10月14日 20時) (
レス) id: 83f48e582b (このIDを非表示/違反報告)
漣@音ゲー民(プロフ) - 完結おめでとうございます！初期から楽しく見させていただき、日々更新を楽しみにしていた癒しの作品が完結となると…寂しくなりますね（笑）何はともあれ大好きなハピエンで嬉しいです。素敵な作品ありがとうございました！！！！ (2020年10月14日 16時) (レス) id: 2c758a340b (このIDを非表示/違反報告)
ふわ(プロフ) - 完結おめでとうございます！！連載当初から興味を持ちどんな展開になるのだろうと思いながら読まさせて頂きました！素敵な作品を書いてくださりありがとうございます！！ (2020年10月14日 1時) (レス) id: 811a4cfa4f (このIDを非表示/違反報告)
真由(プロフ) - 完結おめでとうございます！最初から最後までとても楽しく読まさせて頂きました！ハラハラする場面も多くドキドキしましたがハッピーエンドで終わって良かったです！長い間お疲れ様でした！ (2020年10月13日 23時) (レス) id: 045f50c8f8 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - Ｒさん» ありがとうございます！寂しい…ですか？そう言っていただけるとは嬉しいです！ぜひぜひ何度も読み返しちゃってくださいね！ (2020年10月13日 21時) (レス) id: c0349a147b (このIDを非表示/違反報告)
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