三番隊副隊長の無口美女は…？？

番外編7 ページ25

総悟と一緒に近藤さんを支えつつ、十四郎達の後を追うと今度はジェットコースターの目の前に着いた




「はあ…やっと追いついた…」


十「な、お前何走ってんだよ！危ねぇだろうが」


「みんなそれ言うね、わたしがそんなにヤワに見えるのかな」


十「そういう問題じゃねぇだろ！とにかく走るな！」


「分かったよ、精進するよ」





未だ説教をたれている十四郎の方から視線を逸らし、栗子ちゃん達の方に向けると今度はジェットコースターに乗りたがっているようだった


栗子ちゃんだけが






「え、コーヒーカップの次にジェットコースターとか…栗子ちゃんかなりハードなの行くね…」






栗子ちゃんはジェットコースターを見てはしゃいでいるものの、よく見ると彼氏さん…もとい七兵衛さんはどうやら乗り気ではないようだ







十「お前俺の話聞いてねェだろ」



「聞いてたよ？」



十「嘘つけ！明らか無視してただろ！…はぁ、まあいい。総悟」



総「なんですかィ」



十「お前ならあれどうにか出来んだろ、やってこい」






十四郎がそう呟くと、総悟はまるで「当たり前だろィ」と言っているようなあくどい笑みを浮かべ、その直後にハッと気づいたようにとても不満気な顔をして十四郎を睨み始めた






「？」


総「アンタに言われるとやる気がしませんね…A姉はどう思いやすか？」


「え、私？」


十「おい総悟そりゃどう意味だコラ」






なるほど、十四郎に命令されたように感じて嫌だったというわけか






「総悟なら出来るよ、頑張って！」


総「よし行ってきやーす」






はっっや…

私が最後の言葉を発したかどうかくらいのタイミングで総悟は猛スピードで栗子ちゃん達の元へと駆けて行った



その姿がどこかで見覚えがあって少し気にかかる

あれ…？私、何か忘れてるような…




「あっ……







神楽ちゃんと妙ちゃん………やばい」









こっちを気にしすぎて神楽ちゃん達のことを放ったらかしだった

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