三番隊副隊長の無口美女は総悟の姉貴！？

第29話 ページ33

ミ「久しぶりね！A姉様！」







あの後


総悟は、ミツバに止められて


退先輩はなんとか生還


それは良かったが….







「(あんな夢を見た時に限って…)」






多分…


私は妹に嫉妬しているのだろう


妹は何も悪くない


…








ミ「A姉様？？」


「！！」







しまった、ぼけっとしすぎた








『久しぶり』


ミ「筆談…？」







あ、そうか…


武州の頃は声出てたから……







総「姉上、A姉は失声症になってしまったんです」









総悟が…私のことをA姉なんて呼んだのはいつぶりだろう


ミツバがいるときは総悟は姉上とは呼ばない


所詮私は姉としてはミツバに敵わない存在なのだ









『そういうわけ。だから、悪いけど声出ないの』


ミ「そうだったの…。でもA姉様も総ちゃんも元気そうで何よりだわ」


『元気といえば元気ね』


近「はっはっはっ！ミツバ殿がわざわざ江戸へやってきたんだ、姉弟水入らずで江戸を散策してきたらどうだ！2人とも今日は非番にするぞ！」


総「本当ですかィ！ありがとうございやす！！ささっ、姉上！A姉！行きやしょう！」








正直行って出かけたくない







『私は行かない、2人で楽しんできて』


総「えっ…でもA姉…」


『行かないって行ってるの、早く行って。私最近非番取りすぎてるから』


ミ「そうなの…残念ね…総ちゃん、A姉様の仕事を邪魔してはいけないわ。行きましょう？」


総「はい…」








少し残念そうに部屋を出て行った総悟とミツバ


…


ダメだ、私……



.







.







.







今…すごく嫌なお姉ちゃんだ……

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