手袋 ページ6
それから約1年も経ってしまった。
俺は17歳になり、ある程度は自分で動くようになった。いつまでもパンPDの家に泊まらせて頂く訳にはいかなくバイトをしながら暮らしている。
何も無かった部屋はベット一つ増えただけで特に変化はない。
『(疲れた……)』
朝起きてレッスン室に向かい一人でダンスの練習、歌の練習をして、教師が来たら個別レッスン。
終わったらその場で作曲、バイトの時間になると近くのカフェで4時間働き、帰って家事(最近は任されてる仕事以外もやってる)をこなして部屋に閉じこもるとまた作曲。
そんな毎日。
充実していて飽きない毎日だ。
1年も一緒に暮らしていれば俺の潔癖症ぶりもわかってきたそうでパンPDは俺の部屋には絶対に入らなくなった。
拾ってくれた2週間後パンPDが綺麗にラッピングされた青い袋を持ってきた
高価ってわけではなさそうだけどとても品のあるラッピングだな。
誰にあげるのだろう、そんなことを考えながらコップを傾けて、水を口に含んだ
「プレゼントだ」そう言ってテーブルに袋を置くパンPD。
え？？？？俺の？？？？？
驚きすぎて咳き込んだのは仕方ない。
困惑していると「開けてみて」と言われたので恐る恐る袋の 、艶やかなリボンを解く。
中から出てきたのは黒い薄手の手袋だった。
夏でもきっと暑くない薄手の柔らかい生地で手首辺りまで包む。
手首の部分にはA＿＿＿と刺繍されていた。
つまり、俺のためだけの世界でひとつの手袋。
物を触る度消毒する俺の手を気にかけてくれたPDの優しさが心に染みて胸が暖かくなったのを覚えてる。
貰った手袋を大事に握りしめて思い出に浸っているとコンコン、とノックをする音が聞こえた。
手袋をはめ直して扉を開けようと立ち上がるとドアノブに触れる前にドアが開いた
…後で消毒しよ
ドアを開けたパンPDの手には布用の白ペン。
PD「A、手袋を貸してくれないか？」
絶対それでなんか書くつもりだ
無言の拒絶をするもPDの笑顔の圧にやられて大人しく手渡した。
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三日月(プロフ) - 稲荷さん» 暖かなコメントありがとうございます。書き直しをさせて頂き、こちらもそのまま消さずに取っておくことにしました。長文ありがとうございます、貴重なコメント大事にします。 (2022年1月24日 12時) (
レス) id: 39a5ac3b44 (このIDを非表示/違反報告)
稲荷 - 自分はこのお話が大好きなので消さないでいただけると嬉しいです。主様がお気に召さないのであれば書き直しとかはどうでしょう？書きたいシナリオがあるとおっしゃっていたのでこちらものんびりと更新するのも良いと思います！長文失礼しました！ (2022年1月23日 15時) (レス) @page37 id: 5c3b21ca8d (このIDを非表示/違反報告)
三日月(プロフ) - のぬさん» 暖かなコメントありがとうございます。文才がなく、思うように書くことがかけずにいましたがゆっくりと更新して参りたいと思います。自分も書き直そうかとそちらの方を考えていましたのでそちらを前向きに検討したいと思います。のぬさんの言葉が嬉しかったです (2022年1月22日 19時) (レス) id: 39a5ac3b44 (このIDを非表示/違反報告)
のぬ(プロフ) - 書き直しの作品が見たいです！！もっと作者様のバンタン小説が見たい、という気持ちです。私は設定にこだわりがないので作者様がのびのびと書いていける設定が1番かなと思います😌 (2022年1月22日 11時) (レス) @page37 id: 29935a52f1 (このIDを非表示/違反報告)
三日月(プロフ) - ぴっぴ丸さん» ありがとうございます！！参考になります！！皆僕も俺も似合いすぎて困っちゃいましたㅋㅋありがとうございます！！！！ (2021年12月1日 18時) (レス) id: 39a5ac3b44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三日月 | 作成日時：2021年9月16日 11時
