楽しみな日 ページ21
楽しみな日、とはすぐにやってくるものだ。
今日はついに宏規くんに招かれたテニミュを観に行く日だ。連日の公演に疲れは溜まっているものの、今日が楽しみで仕方がなかった。疲れも忘れそうだ(忘れてはいない)
昨日の夜も早くはなかったが、いつもよりも丁寧に肌のケアをして、珍しくパックまでして、念入りにメイクをして、服も新しいのをおろした。
デートでもあるまいし気合入れすぎかな、とも思ったが、まあいい。記念すべき初の一人観劇なのだ。これぐらいいいだろう。
時間を確認し、家を出た。真っ青な晴天に祝福されているように、私は意気揚々と駅に向かった。
──────────────────
会場に近い駅に着き、目的地はすぐそこだった。あ、凛加たちのグループにLINE入れとこ。
「今から推しが出てる舞台観てくるねん。楽しみ！！」
すると、まあ予想はしてたがすぐに既読がついた。きっと凛加だろう。
「うわお、まじか！！！！楽しんで！！！！」
その返信にありがとうのスタンプを送る。まあ、綾瀬は予想通り返信が来ない。いつものことだ。
──私たち三人の間では自分の応援してる人を名前で呼ばず、「推し」と言う傾向がある。高校の頃からの癖だ。
TOKYO DOME CITY HALL
と書かれた看板を横目に表を通り過ぎる。表口にはもう既に観に来た人達が沢山並んでいた。
少し前までは、こっち側でしかなかったのに。
こんな末席の方でも事務所を通して裏から入ることができるなんてなんかすごい。
自分が名前を知られた人間じゃないだけにとてもそれを実感する。
裏口はとても目立たないところにある。じゃないと、ファンが詰めかけてしまう恐れがあるし、まあ当然といえば当然なんだけど。
裏口から入ってすぐの場所にいた、スタッフさんらしき2人に「すみません」と声をかけた。
「はい。……あ、今日ご来場頂く予定の三木さんですか？」
「えっ？あ、はい」
そう言って、チケットを見せると、「やっぱりそうですよね。どうぞこちらへ」とついてくるよう促された。なぜ、私の名前を知っているんだろう？把握しておくものなのかもしれない
緊張でおどおどしながらついて行くと、そのスタッフさんはブロックらしきものの表示の書かれたドアを開き、私を席へと案内してくれた。
「どうぞ」
「ありがとうございます……」
さすが関係者席。客席からはバレにくいのに、こちらからは見やすい。
いよいよ、私の心臓は緊張でドキドキしてきた。
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ひよこまめ(プロフ) - 晴菜さん» ありがとうございます！長らく更新せずにすみませんでした……溜めていたのでバンバン更新(多分)します！ (2019年10月25日 22時) (
レス) id: dfe9b86821 (このIDを非表示/違反報告)
晴菜 - 続き楽しみにしています！無理せず頑張って下さい！ (2019年10月21日 0時) (レス) id: 3c5af7941e (このIDを非表示/違反報告)
ひよこまめ(プロフ) - 木綿さん» コメントありがとうございます！最近暇なので……(本当は試験が迫っている)きまぐれ更新ですが、付き合っていただけてありがたいです (2019年10月13日 5時) (レス) id: dfe9b86821 (このIDを非表示/違反報告)
木綿 - たくさん更新嬉しいです！！続きドキドキです〜〜 (2019年10月13日 1時) (レス) id: a9775c7f67 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこまめ(プロフ) - ゆさん» コメントありがとうございます！最近更新が滞っているのでどんな文句が…とビクビクしてコメント見ました笑とても暖かいお言葉、ありがとうございます。 (2019年10月6日 0時) (レス) id: dfe9b86821 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこまめ x他1人 | 作成日時：2019年8月27日 4時
