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ハーフタイム中、吹雪くんがいつの間にかいなくなっていて、気が付いたら戻ってきていた。靴がびしょ濡れになっていたけれど、なんだか話しかけられるような雰囲気ではなくて。
後半戦が始まって、一進一退。土門くんのスライディングを躱した相手に向かっていく吹雪くん。一瞬、動きが止まったようにも見えたけれど、アイスグランドでボールを取ることに成功した。そのままパスを出すものの、相手にカットされてしまう。再びディフェンスに回った吹雪くんは、ボールを奪い、攻撃へシフトする。
「サイドから崩せ、吹雪。パスだ」
「点取るには俺が必要なんだろ！」
「あ、おい。待て！」
また、1人で走ってしまう吹雪くん。ディフェンスに入った相手を素早い動きで抜き去り、ゴール前へと躍り出る。思い切り蹴られたエターナルブリザードは、デザームの守るゴールを割ることができなくて。先程までよりも、ボールは地面に深く埋まっているから、威力が上がっていると感じたのは間違いでは無いはずなのに。怒りと、悔しさが入り交じっているような声が聞こえる。
カウンター攻撃を防がれて、イプシロンの攻撃の中心となるメンバーが攻め込んでくる。攻撃からすぐに戻ってきた吹雪くんが、ディフェンスラインで迎え撃つ用意をすると、何かに耐えるように強く目を閉じてしまった。誰かに話しかけるような独り言を、呟きながら。
相手がその隙を見逃すはずもなく、横を抜き去って、3人でのシュート体勢に入る。
「ガイアブレイク！」
「と、止めなきゃ。旋風陣……うわ！」
「木暮！」
大きな岩を幾つも纏った強力なシュートは、ディフェンスに入った木暮くんを巻き込み、円堂くんと共にゴールネットに突き刺さった。試合が始まって、初めての得点を知らせる笛が響く。
ふらふらと歩き、座り込んでしまった木暮くんの方へ駆け寄る。あんなシュートに直撃して、怪我をしていてもおかしくはない。木暮くんの顔は、酷く青ざめている。
「どうしよう、俺のせいで」
「時間はまだあるぞ。気にすんな！走り続ければ何とかなる。さあ、ここからだ！気持ちを切り替えていくぞ！」
「「おー！」」
「キャプテン……」
「大丈夫だよ。木暮くん、怪我はしていない？」
目線を合わせるように屈み、問いかける。差し伸べた手を掴み立つ姿には、痛みに耐える様子は見られない。素っ気なく手を離されてしまったけれど、小さく聞こえた感謝の言葉に、思わず頬が緩んでしまった。
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セロハン - 表現などにすごく引き込まれました！ここら辺は見ていてとても悲しくなるので手が止まりそうになります。大変だと思いますが作者様のペースで更新頑張ってください！応援してます‼︎ (12月27日 21時) (
レス) @page17 id: 0fe5dcb2f7 (このIDを非表示/違反報告)
アイセ(プロフ) - 今日見つけ夜中だというのに楽しくて一気に読んでしまいました！この作品の更新を勝手ながら待たせていただきます…！アレスやオリオンという新作ではなく無印の夢小説を求めてた民としてはすっごく嬉しかったんです！続きを心待ちにしております！ (11月9日 4時) (レス) @page17 id: 6d7754e057 (このIDを非表示/違反報告)
女アスパラ - 主さん大丈夫ですか？私はこの作品が大好きです主さんのお話を読むことが何よりの幸せです‼主さんさんが投稿してくれてたら飛んで見に行きます‼この作品が大好きです更新ずっと待ってます (10月22日 19時) (レス) id: 31d4d35068 (このIDを非表示/違反報告)
ぱくちー(プロフ) - この作品がすごく好きで、何度も読ませていただきました。自分のペースでの更新で、無理なさらないでください！ (10月11日 1時) (レス) @page17 id: 57a1c57efc (このIDを非表示/違反報告)
雨宮(プロフ) - 150話おめでとうございます！相変わらずの更新速度ですねありがとうございます！ (9月30日 17時) (レス) @page7 id: ff30a51e0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：M | 作成日時：2023年9月29日 14時
