自由奔放なスリザリン生Ⅰ【親世代】 (ページ49)

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２年生ページ49

「起きて〜」

「ん、」

「おーきーてー」

うるさい…、

「準備しなくてもいいの〜？」

準備…、準備…？

「学校遅刻するよ？」

「しまった…！！」

「朝ごはんできてるから早めに食べちゃいなね」

Aは既に着替え終わっており僕の準備を待つだけだけのようだ

「すまない、」

「大丈夫だよ〜」

「…あれ、手袋つけてないのか？」

ふとAの手を見ると何時も着けている黒の革手袋が着いていなかった。

「あぁ、さっきまで皿洗いしてたから防水加工が掛かってても濡れるのは嫌でね」

Aはポッケから手袋を取り出し素早くつける

僕は知らない。

その手袋の秘密を。

「ほら早く準備しな？」

「あぁ…」

気になって仕方がない。

「間に合ってよかったね」

「余裕だったな」

ホグワーツエクスプレスに無事乗ることができた。

僕はまたアイツらと会うのかと憂鬱だ。

「あー、まだ眠い。」

「当たり前だ。部屋から出ず一日中研究をしていればそうなる。僕より早く起きてることが不思議なくらいだ。」

Aの生活はものすごかった。

一度だけ部屋を見たが棚には研究に使うであろう材料がズラッと並んでおり

部屋の殆どは論文や魔法薬に関する本、材料で溢れかえっていた。

「早く研究を進めたいし、何より好きだからね」

「始めてみた時は病気なのかと思った。」

「心配かけてごめんよ」

「A」

「ルシー！」

「セブルス、初めての夏休みはどうだったかな」

「ルシウス先輩…！」

ドアを開けたのは先輩たちだった。

「A」

「どうしたの？」

「手紙来たか」

「…あぁ、来たよ。私の勝ちだったみたいだね？」

「なんの話？」

「首席の話だよ。それに監督生もね」

「A首席になったのか！？」

「頭いいからね私」

驚いた。

僕の知らない間にそんな手紙が来ていたなんて

「監督生はそっちもみたいだけど」

「当たり前だろう。」

「そろそろ着替えよう。多分もう到着する。」

「ではナルシッサとAが先に着替えるといい。私達男は外に出よう。」

「はい。」