自由奔放なスリザリン生Ⅰ【親世代】 (ページ44)

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ブラック家ページ44

「おかえり皆」

「お久しぶりです。アブラクサスさん。……シグナスさんは？」

「今日は私が代わりに来たんだ」

「オリオンさん…！」

「Aさん！」

「レギュラス！」

「おい、離せよババア！！！」

「公共の場でそんな事を言うのはおやめなさい！！」

「うるせぇよ！！！」

…“元気な家族”だこと

「ヴァルブルガさん。」

「あら、A！」

「お久しぶりです。…大変ですね」

「えぇ。この子のせいでね…！！いい加減にしなさい！」

ヴァルブルガさんはご子息様の首根っこ掴み周りの目線を浴びていた。

ヴァルブルガ・ブラック

オリオンさんのいとこで、レギュラスとご子息様のお母様である。

黒の綺麗なパーマのかかったロングヘアー。

こうしてみるとご子息様のくるくるヘアーはヴァルブルガさんに似たんだと思う。

「Aさん、いつ頃お邪魔してもいいですか？」

「家のことね、ちょっと用事がこの夏休みにできてね。追々連絡するよ」

「そうですか…」

「ごめんよ。わからない事があったら手紙で良ければ送るよ。」

「はい、お願いします…」

ごめんよレギュラス、

「じゃあ失礼します。」

「え？！Aさん？！」

視界の端にスネイプくんとお母さんらしき人が見えた

「スネイプくん！」

「A…！」

「Aって…！A家の？」

「貴女は、アイリーン・プリンス、貴方がスネイプくんの母親でしたか、」

「A様、お久しぶりでございます、」

「母さん…？」

アイリーンは私が小さい頃、両親も生きていた頃によく母とお茶会なんかをしていた。

家族皆で仲良くしていた良き間柄だった。

「知らなかったな…。スネイプくん、あの事は既に話してあるかな？」

「い、いや…」

「セブルス！A様になんて口の聞き方を…！！」

「おやめなさい。私が仲を深めるために許可した事です。それと、期間はまだ決まっていませんがスネイプくんをウチで預かります。」

「セブルスをですか！？な、なぜです？」

「私が親しくしたいからです。それと、スネイプくん少し。」

私は姫の居る方へ軽く指を指した。

「わ、わかった…」

「アイリーン。」

「何でしょう、」

「私が何を言いたいかわかるかね」

「…、」

「疲れただろう。よく頑張ったね」