自由奔放なスリザリン生Ⅰ【親世代】 (ページ40)

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結婚願望ページ40

「ちょ、落ち着いてよ。自分自身が自立するためにも必要な事なんだよ。今は経験しておきたいんだ。もし仕事で忙しくて掃除ができないとかそういう事になったら、…そうなるかも知れないけど」

「…まったく。」

遮られてしまった。

両親のことを触れるのはいけないことだったのだろうか。

Aが止めるのではなくルシウス先輩に止められてしまった。

…でも不公平だ。

Aだけ、ルシウス先輩とナルシッサ先輩だけが知っている。

僕だけ、何も知らない。

Aは僕のことを知っているのに。

別に知りたいとかそんなんじゃない。

ただ不公平だと思うだけ。

「…どうして僕に優しくするんだろう」

「え？どうしたの急に」

「何が」

「どうして僕に優しくするんだろうって言わなかった？」

しまった、声に出てた。

「なんでって…ねぇ？」

Aはルシウス先輩達に目配せをして回答に困っていた

「あ、いや、なんでもない。」

同情に決まってる。

でも＿＿＿＿答えは予想の斜め上をいった。

「いや、なんで優しくするのってスネイプくんだから？」

「僕だから…？」

「うん。優秀で紳士な不器用なツンデレ男の子のスネイプくんだから優しくするし大事な後輩だからね。優しくしない理由ないだろう？」

「僕は不器用でもツンデレでもない…！」

「言っておくがAは同情なんかで何か行動に移すことはない。」

ルシウス先輩がそう言った。

この人が言うならそうなのだろう。

…同情じゃなかった。

「中々美味しく作れたねぇ。」

「今度また入れて？」

「もちろん。だからルシウスもドビーにばっかり頼ってないで自分でも部屋の掃除とかしようね」

「な、部屋の掃除くらい自分でする！」

「あら、この前ドビーに頼んでなかった？」

「…」

「おいこら」

「ドビーって誰ですか？」

「ドビーは屋敷しもべの名前ね。」

「屋敷しもべって家事をしてくれるっていう？」

「お、よく知ってるねぇ。ちゃんと勉強してるんだね」

「…、」

「ドビーが悪い。」

「１６の癖して家事できないなんて結婚してから大丈夫なの？」

「…、大丈夫だ。魔法で…こう、」

「ルシーが大変だね。」

「もうこの話はやめだ。セブルス、君はどうだ。結婚願望はあるのかな」

「１１歳なに聞いてるの」

「結婚…ですか、」

リリー…