自由奔放なスリザリン生Ⅰ【親世代】 (ページ38)

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深刻な状態ページ38

「そろそろ７月だねー。」

「もう７年生になるのね…考え深いわ。」

「私達かれこれ１０年以上一緒にいるよ」

「一年生はもうすぐ初めての夏休みが来るし、楽しみなんじゃない？」

「……まぁ。はい。」

ルシーがスネイプくんに問うた。

そう。会話の通り月は変わり７月となった。

夏休みが近づいてきて私達は最終学年となる。

私達は楽しく談話室で会話をしていた

＿＿＿＿が、しかし

スネイプくんの様子がおかしい。

あまり表には出ていないが、どこか怯えているようにも見える。

「大丈夫？スネイプくん」

「問題ない。」

「何か悩みある？」

「ない。」

「ふーん。」

含みのある言い方。

何が悩みなのかと探るようにスネイプくんの体をつま先から頭の先までゆっくりと眺めてみる。

「…なんだ気持ち悪い、」

「気にしないで〜。」

…少し体付きが変わった様に見える

入学当初はもう少し痩せている印象があった。

どうしてそうなったのか…単純に食べる量が増えたと考えるのが普通だろう。

となると…

「スネイプくん少し良いかな。二人ともまた後でね」

「え、えぇ」

「？…わかった。」

「行こう。スネイプくん」

場所を変え、薄暗い人の居ない教室へ入る。

「スネイプくんさ…」

「なんだ」

「家でご飯食べてる？」

「！！！な、なんでだ」

「こんな事言うのは失礼だと思うけど、最近少し体型変わったでしょ」

「…、」

スネイプくんは汗をダラダラ出して顔を青ざめた

「家で、“おやすみ”なんて言われたことない？」

「な、なんで知って＿＿＿」

初めて会ったあの日のことがフラッシュバックした。

「はいよ。おやすみスネイプくん」「！＿お、おやすみなさい」

あの時何故かアワアワしながら部屋に入ったスネイプくん。

「だから変だったんだ」

「誰にも、言わないでください。絶対に…！！」

「大丈夫。誰にも言わないよ。私に全部話してくれる？」

「嫌だ。」

「そっか。あ、もし良かったらさうちに泊まりに来る？」

「は？＿」

「多分、家に変えるよりはー楽しいと思うけどどうする？あ、でも姫に会えなくなるね。」

「…迷惑だろ。」

「私は良いけど、スネイプくん次第かな」

「…、」

「私はおやすみも言うし？一緒にご飯も食べるし？それでも家が良いなら良いけどさ」

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