自由奔放なスリザリン生Ⅰ【親世代】 (ページ31)

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良い日ページ31

「二人が帰省する時とかお出かけとか。そういう時につけてほしいなって。」

「先に言え！」

「…バカバカしいわよね。純血とか、マグルだとか半純血だとか」

姫は怒りを感じているのか、少しプルプル震えていた。

「皮を剥げば全員同じ赤い血が流れてるのに、純血が必ず優秀とは限らないしマグルが劣等生とも限らないわ。皆、一人一人違うのに…！」

「そうだね。後少し…そうだな、30年後には今よりマシになるよ」

「長いわね…」

「…そういう事なんだリリー。」

「わかったわ、家に帰った時に一緒につけましょうね…」

「あ、あぁ。」

恥ずかしいのかスネイプくんの耳は真っ赤になっている

甘いのは苦手だが、こういうのは面白い。

スネイプくんだからだろうか。

不器用なスネイプくんのような人が感情を露わにしているのが面白くて仕方ない。

「さ、食事に戻ろう。まだお腹へってるし、何よりここは寒いからね」

「うん、」

「急にどうした」

「なんでもないよ。」

「順調か。」

「何話し？」

席に戻ればルシウスが小さな声で話しかけてきた。

「セブルスは守れているのか。」

「当たり前だよ。」

と、言いつつ最近少し気づいたことがある。

彼は虐められている。

ジェームズ・ポッターではなく、“我が寮”の生徒に。

虐めに仕方ないも何もないが、半純血の彼に純血ばかりのここかなり厳しい場所になる。

「ま、どうにかするよ」

「何のことだ」

「なんでも〜？はー、お腹いっぱい。もう教室に行くね」

「あら、A早いわね」

「スネイプくん。行こうか」

「はい。」

スネイプくんを連れて魔法薬学室へむかう。

授業が始まった初日から今日まで毎日スネイプくんや姫を教室に送ってきた。

そのせいか時間割を覚えてしまった。

「授業楽しい？」

「はい」

「タメ語で良いよ」

「わかった」

「魔法薬学楽しいでしょ」

「あぁ、Aの＿＿」

「Aでいい。」

「…Aのくれた本のお陰である程度の薬の工程なんかは覚えた。」

「おぉ〜私より才能あるね」

「すごいのはそっちだ。新しく薬品を作るなんて…」

「そうかなぁ。やりたい事してるだけだからさ。ついたよ」

「ありがとう。」

「…なんだか素直」

「お前には素直でいてやろうと思ってな。」

「そっか」

急な彼の素直になる発言には驚いたが出会って数ヶ月

認められたようで嬉しかった。