自由奔放なスリザリン生Ⅰ【親世代】 (ページ28)

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我が君ページ28

「！、A達くれぐれも失礼のないように。何かあったら最悪…死ぬと思いなさい。」

死ぬ。

オリオンさんの言葉で空気が重くなる。

「A！何処に行く！」

「ベランダ〜」

ルシウスに戻れと大きな声で言われるが無視。

「あー、風気持ちぃ〜」

「Aさん、」

「レギュラス？どうしたの？」

「あの御方がAさんを連れて来てくれって…」

「全く、何の用なのかな…」

「A、早く来い…！！」

「分かってるよ。」

ルシウスは顔を青くし死にそうな顔をしていた

「遅れて申し訳ございません」

「君がA家の生き残りかね？」

そう呟いたのは肌は青白く黒のマントを着けた蛇のような男だった。

コレが噂の我が君か。

思っていたよりも人離れしてる。

「そうでございます。」

「…こちらへ来い」

「失礼致します。」

私がそっと近づくと背中に長く細い手が腰に回る

「私の右腕とならないか。良い誘いだろう？」

「我が君！お考えください！！そのようなもの、信用してはなりません！！！」

ひとり声を荒らげた。

「黙らないか。ベラトリックス。」

ベラトリックスだった。

噂によれば信者なのだとか。

「し、失礼しました…」

謝罪をすれば私をキッと睨む

「どうだ？」

「お言葉ですが、“マグルの悪戯で死んだ母”と“簡単に死ぬような脆い父”の娘が貴方様のお役に立てるとは思えません。」

「私の誘いを断ると言うことか？」

「はい。」

「A!!」

隣りにいるルシウスは驚きで丸くした目を私に向ける。

「お力にはなれません。」

「力不足…その手袋面白いものがみれそうだな。」

！…バレた

「…大したものではございません。」

「また君を誘うとしよう。私には君のその膨大で強力な力が必要だ。」

「失礼致します。」

「申し訳ありません！まてA！」

「A！！」

「ルシウス、声が大きいよ」

「お前殺されるぞ！どうして逆らうんだ！」

「役に立たないし、何よりやりたくない。その事は君が一番わかっているだろう」

「そうだな、だがしかし＿＿＿」

「私、ルシウスに殺されるなら幸せだよ」

「な、何を巫山戯たこと、」

「知らない人より大事な人が殺してくれる方が嬉しいしね」

「私はお前を殺さない。ナルシッサが悲しむ。」

「命令でも？逆らったら死ぬのはそっちだ。死にたくはないだろう？」