自由奔放なスリザリン生Ⅰ【親世代】 (ページ26)

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クリスマスパーティーページ26

「コレと、コレください」

「A様、いつもありがとうございます。」

「いえいえ。いつも素晴らしいものばかりで。」

「光栄です。こちら商品になります。」

「ありがとう。また。」

「ご利用ありがとうございました。」

貴族御用達のジュエリーショップを出て、買った品を眺める。

「良いもの買えたな〜」

買ったのは緑と赤のブレスレット。

お揃いだし、寮カラーだし、姫もスネイプくんも気に入ってくれるだろう

次は本でも買おうか。

スネイプくんには魔法薬学の本を買い、姫には料理や手芸といった類の本を買った。

「喜んでくれるかなぁ。」

＝翌日＝

「ドレスはコレっと、」

ドレスはいつも通りの黒に銀のグリッターの付いているスレンダーラインのドレス。

「うん、いい感じ。」

キレイに包んだスネイプくんと姫のプレゼントを送って

イヤリングやらネックレスやらをつけて出かける準備をする。

「さ、そろそろ向かいましょうかね。」

今のうちに言葉も治しておかなくちゃ。

「マルフォイ邸」

暖炉にフルーパウダーを投げ入れ移動をする。

＝マルフォイ邸＝

「…煤だらけ」

「迎えに行くと書いてなかったか」

「書いてなかったけれど。」

「…口調が違うな」

「普段通りですよ。」

「A」

「ルシー！素敵なドレスだね」

「貴女も素敵よ？」

暖炉を出ると前には普段とは違う高貴な衣装を着た二人が居た。

「二人共キレイだね」

「ありがとう」

「Aくん」

「アブラクサスさん」

三人で話しているとアブラクサスさんがやってきた。

「Aくん、今日はよろしく頼むよ」

「善処致します。」

“よろしく頼む”ルシウスの手紙に書いてあったヴォルデモート卿のことだろう

善処するつもりもないのだがな

「そろそろ皆揃い始める。広間へ向かおうか」

「かしこまりました。」

アブラクサスさんは蛇の頭の形をしたステッキを突きながら

広間へと向かっていった。

「面倒くさい事になりそうだ。」

「そういった思考による私語は慎め。絶対にだ。」

「私が殺されるのは嫌なのかな？」

「ナルシッサが悲しむ姿を見るのが嫌なだけだ。」

「だと思った。でも大丈夫。悲しむことはないよ。私は死なないからね。」

「人間は案外脆いものだぞ。」

身近にデスイーターが多いからかルシウスはそこらの人より命の大切さを理解している。