自由奔放なスリザリン生Ⅰ【親世代】 (ページ3)

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ご子息様との違いページ3

中に入るといつも通りの光景と足を組んでいるルシウスが居た。

「遅かったな。」

「ごめんね？この子が他寮の子に絡まれてて。」

「すみません。僕のせいです。」

「大丈夫。君の問題ではない。遅れたのはソイツの問題だ。」

「来年は気をつけますよ。」

「男子部屋は階段を上がって左。荷物は部屋に届いているはずだよ。」

「わかりました。先輩ありがとうございました。」

スネイプくんは私に深々と頭を下げる。

「はいよ。おやすみスネイプくん」

「！＿お、おやすみなさい」

スネイプくんは何故かアワアワとしながら階段を上がっていった。

部屋に入ったのを確認し私はルシウスの前にある一人掛けソファーに座る。

「どう？一年生は。」

「どうと言われてもだな。見たことのある顔ぶればかりだ。」

「ま、それもそうか。毎年パーティーやっていれば嫌でも見る。」

毎年何回かパーティーが行われる。

今回入寮したのもスネイプくん以外はほとんど見た事のある顔だった。

スネイプくんは恐らく半純血…と言った所かな。

「…相変わらず君は自分の血の素晴らしさを分かっていないようだ。」

「分かってるつもりだけど、それをすごいだろ！って公にする必要がないって思ってるだけ。」

と、言いつつあんまり興味ない。

両親はかなりの純血主義で偉い立場に居た。

だからこそルシウスは私がこの思考になる意味がわからないらしい。

これに関しては個人の違いとしか言いようがない。

小さい頃から“純血の素晴らしさ” “マグルの愚かさについて” なんて本を読まされたが

いくらその手の本を読んでも全く考え方は変わらなかった。

自分が不思議なくらい。

逆に純血主義になる方法を知りたいくらいだわ。

そのおかげで純血主義の思考はわかるようになった。

「シリウスとお前の圧倒的違いは、反抗したりその態度を表に出さない所だ。私のような親しい仲にしかその態度を出さない。だからオリオン様にシグナス様、＿＿」

「お義父さんでしょ？」

「…お義父さんにも父上に良くしてもらっているんだ。」

言い直したルシウスは少し頬を赤くしていた。

それもそのはず。

ナルシッサの許嫁なんだから。

ナルシッサとルシウスは純血同士の結婚には珍しい恋愛結婚だ。

まだ結婚してないけど。

「ま、そうだね。反抗すると面倒くさいし。」