自由奔放なスリザリン生Ⅰ【親世代】 (ページ19)

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ハロウィンの悪戯ページ19

「それ〜！！！シリウスも！」

「おう！ハッピーハロウィンだ！！！」

先程まできれいな星空を映し出していた天井は一気にお祭りのように花火が打ち上がった。

HAPPY HALLOWEEN！

鳥頭とご子息様は箒をビュンビュン飛び回っている。

先生たちは何か言わないのかと顔を見るが、校長含め先生たちはニコニコ。

このくらいなら良い悪戯だ。

“このくらい”ならね。

「グリフィンドールめ…」

「よく似合ってるよ？その＿＿＿フェレット耳ｗ」

「何たる屈辱…！」

「ルシーも似合ってるよ。それは猫耳かな？」

「貴女も素敵よ。その黒猫の耳。」

「スネイプくんとお揃いだよ、ね？」

スネイプくんは恥ずかしいのかフードを被って縮こまっている。

＿＿そう。

悪戯はあの大きな花火文字だけではなかった。

この鳥頭とご子息様が出した謎の魔法のおかげか、この大広間に居る全員に獣耳が生えているのだ。

ルシウスは白のフェレットの耳

ルシーは上品なロングの種類のグレーの猫耳

スネイプくんと私は黒猫の耳

皆大騒ぎだ。

でも、面白いのか大広間に笑い声が響く。

珍しくスリザリンからも笑い声なんかが聞こえてくる。

大盛りあがりの大広間(会場)に箒に乗っている二人はハイタッチをして笑っている。

一年生のくせに最初っから飛ばすなぁ。

「スネイプくん。」

「なんですか、」

「姫が何の動物か気にならない？」

「…、」

「お〜可愛い！めちゃくちゃ可愛いな！」

「！」

スネイプくんは私の言葉にバッと後ろを振り向く。

目線の先にはうさぎの耳が生えた姫の姿が。

「声かけに行ったら？」

「い、行かない。」

「可愛いって思ってるくせにぃ。耳真っ赤だぞ」

「あ、赤くない、」

イチャイチャしてるルシー達を置いて角にちょこんとしてるスネイプくんに話しかける。

「ほら行ってきなって＿＿いや行かなくて良いかも」

「なんで＿＿」

「セブー！！！」

先に相手から来た。

「良かったね？」

「あら、猫耳なのね！似合うわよ！」

「似合うってさ！」
「煩い！！」

「私はどう？」

姫は悪気なく大きな緑の目をスネイプくんに向けた。

可哀想なスネイプくん！

さぁ！不器用なスネイプくんは姫に可愛いと言えるのか！！

「か、かわ…」

「かわ？」

頑張れ！！

「かわ……い、い」

言ったぁ！！！！

増え始める水→←やだやだ。