自由奔放なスリザリン生Ⅰ【親世代】 (ページ18)

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やだやだ。ページ18

「あら、珍しいわね。Aが私より先に起きてるなんて。」

「おはようルシー。なんだか早く目が覚めちゃってね。」

ごまかすように笑う。

全く寝れなかった。

あ～やだやだ。

ホントやだ。

「大丈夫なの？顔が白いわよ…？」

「大丈夫だよ。風邪かも？」

「そうなの？なら、早めに医務室に＿＿＿」

「大丈夫だって！顔が白いだけで医務室になんかいけないよ。」

「何かあったらすぐに行くのよ？」

「ありがとうルシー、ほら行こう。あ、もしかしたらスネイプくんも一緒かもしれないけど平気？」

「大丈夫よ。あなたさえ居ればね。」

「へへ〜！」

「あ、おはようスネイプくん！」

「おはようございます。」

大広間に行くとスネイプくんは既に食事を取り始めているようだった。

「今日も送るからね〜」

「…リリーがいいなら。」

「姫の事本当に大好きだね？」

「からかうのはやめなさいよ、A」

「ごめんよスネイプくん。つい、可愛くてさ」

「僕は可愛くないです。」

「かわいいよぉ〜。めちゃくちゃ」

「…」

「気持ち悪いって目で見るな。」

「よくわかりましたね。開心術の才能があるんじゃないですか。」

「もう開心術の事ならったの？！」

「本で読みました。」

コレくらい当たり前でしょう？と、いうような顔をしている。

天才だこの子。

「こ、この子、天才だ…！」

「…、」

「今日も先に行ってるわよ。時間、間に合うようにね。」

「はーい。さ、姫を迎えにいきましょうかね？」

「はい。」

「どうしてあいつなの？」

「大事な幼馴染だからよ！」

「あんなのの何処がいいのか」

「貴方は黙って頂戴ブラック！」

「ひーめー」

会話からわかるようにまた絡まれているようだった。

私もグリフィンドールなら良かったのか？

でもそしたらスネイプくん守れないしな。

「A！」

「おわっ！随分積極的だね？」

「早く行きましょ？」

姫は飼い主を見つけた犬のように私に抱きついてくる。

可愛すぎないか。

「先輩がスニベルスを守る理由がわからない！」

「後輩を守るのに理由がいるかね？Mr鳥頭。」

姫とスネイプくんの背中を押し二人の各教室へと送る。

「守りは順調か？」

「うん。」

「セブルスは成績優秀だ。絶対に守りきれ。」

「いつセブルスと呼ぶほど仲良くなったの？」

「君が知らないだけだ。」

「ふーん。そうなんだ」