自由奔放なスリザリン生Ⅰ【親世代】 (ページ12)

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虐めの現場ページ12

「男なら正々堂々立ち向かったらどうだ。」

「立ち向かってるよ！」

「立ち向かえてないじゃないか。スコージファイを相手にかけることは堂々としてるの？そもそも姫はスネイプくんと先に会ってずっと一緒に居たんだから、後から来た君に勝てるわけがないだろう。」

「先輩！連れてきました！！」

「ジェ－ムズ、…先生が来た、早く行かないと、」

「でも…！」

「そこの傷のある少年。」

鳥頭の肩を掴んで逃げよとする傷のある少年に声をかける。

「は、はい…？」

「逃げるのか？」

「逃げるわけじゃ…」

「虐めてなくてもただ見てるだけの傍観者は虐めている人と同じだよ。」

「…、そう、ですよね。」

お、案外いい子なのかも知れない。

ただ臆病なだけか？

「A、何の騒ぎです！！」

「ポッターとブラックです。スネイプくんを虐めていまして。」

「またですかポッターにブラック！！来なさい！！罰則です！」

「ばいばーい。」

二人はマクゴナガル先生によって連れて行かれた。

「はいお掃除終わりと。…そこの二人も早く帰りな。」

傷の少年と背の小さな少年は走って逃げていった。

「…、あ、ありがとうございま、した…」

「大丈夫？！セブ！！」

姫は木のそばで横になっていたスネイプくんの上半身を起き上がらせる。

「大丈夫だよ、リリー、」

「良かった、一応医務室に行こう。スコージファイを掛けられたんだ。」

「！」

立ち上がろうとするスネイプくんだが、何がどうしたのか驚いた顔をしている。

「どうしたスネイプくん？」

何か他にやられたのかと心配になり声をかけるが…

「…腰が、抜けた」

「ありゃりゃ、じゃあ運ぶとしよう。ほら、肩に手をおいて」

この子腰抜けるんだ。

「はい、王子が姫になりましたとさ。」

「横抱きはやめろっ！」

「わがまま言わないの。あー軽い軽い。やっぱりさもう少し食べた方が良いんじゃない？」

「余計なお世話だ！離せって！」

「そっちが素？」

「違う！兎に角離せ！！」

「離しませーん。」

「セブ、落ち着いて！」

「無理だ、離せ！！！」

腕の中で何やら言っているけど無視無視。

「はーい、着きましたよ。」

「…、」

「そんな怒らないで？ごめんって。」

「早く、おろせ。」

「はいはい。」

「どうしたんです？Mrスネイプを横抱きにして…」

「彼がスコージファイを掛けられまして、」

「なんてこと！！早くベッドに！！」