自由奔放なスリザリン生Ⅰ【親世代】 (ページ2)

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絡まれるスリザリン生ページ2

「スリザリンに選ばれた諸君。これから寮の道を案内する。道を覚えたまえ」

すると横に居た私に小声で指示を出す。

「お前は一番後ろで一年生が迷わぬよう見張っていろ。」

「了解。」

「では行こう。」

言われた通り一番後ろに周り一年生を見ながら大広間を出る。

しかしルシウスを先頭に歩く中一人居ないことに気づく。

スネイプくんが居ない。

後ろを振り向くと誰かに絡まれているのが見えた。

赤毛？

もしかしてさっきの女の子？

ルシウスに怒られるのは嫌なので走ってスネイプくんの元へ向かう。

「君、スリザリン生の子だよね。ついて行かないの？」

「今行きます。じゃあね、リリー」

リリー。

さっきの赤毛の子だろうか

そう思いスネイプくんから視線を隣に向けるとそこに居たのはご子息様だった。

「おやおや。ブラック家のご子息様。」

「やめろ！俺を彼奴等と一緒にするな！」

「分かった分かった。冗談だから。グリフィンドール入寮おめでとう。頑張って。じゃあスネイプくん行こうか。」

「あれ、先輩は純血主義じゃないんですか？」

そう質問したのはくるくるパーマの少年だった。

「君は？」

「グリフィンドールのジェームズ・ポッターです！」

とてつもなく元気だ。

こういうタイプが一番めんどくさい。

「そうか。よろしく。すまないが時間がない。」

時間も限られているため懐中時計で確認をする。

…時間がない。

「セブ！また会いましょうね！！」

「あぁ、また」

あの二人のタイプは暴れると面倒なので足早にその場を去る。

「可愛い子だったね。」

ご子息の隣には赤毛の子が居た。

「リリーと言ったかな？スネイプくん」

「どうして僕の名前を？」

「さっきの組分けでね。」

「そうですか。」

なかなかに可愛い顔をしている。

「この階段気まぐれだから気をつけて？寮に行ったり移動にはほとんど使うから。」

「はい。」

会話が全く続かない。

別に気まずい訳でもないが

こう…会話がほしい。

「えっーと、後は＿＿」

「先輩。」

「ん？」

お、初めて相手から喋った。

「無理に会話しようとしなくて大丈夫ですよ。」

…全然可愛くない！！

最近の若い人はこうなのか？

「そっか、わかった。」

耐えられんよ。こんなの

「はい、着いた。此処が入り口ね。それで扉の前に着たら合言葉を言う。“純血”」

合言葉を唱えれば扉が開く。

「ね？こうすると開くから」