俺の姉貴 ページ10
忍田「桐崎君
三輪君を頼んだ」
東「お姉さんによろしく伝えてくれ」
『ういっす』
医務室から三輪君を引き取り
彼の手を引いてボーダーを出た。
彼の手は微かに震えていた。
三輪「松葉さん…」
『大丈夫大丈夫
姉貴ブチギレてたら俺もなだめるから』
そう。うちの姉貴はとても温厚で優しいが
怒ると滅茶苦茶怖いのだ。
それを三輪君も知っている
何故って?俺が姉貴に説教を食らっているのを横で見たことがあるからだ。
三輪君がプルプルと怖くて震えていたことを今でも覚えている。
思い出すだけで正直俺も震えてくる…
三輪「え、正面から入っていいんですか…」
『いいよ別に
今日は客として来たんだし』
三輪「でも定休日ってフダが…」
ガラガカラガラ
『ただいまー』
三輪「ま、松葉さん!」
?「おかえりなさいまつ君、秀次君
ごはんは何がいい?今からつくるわよ」
『チャーハン大盛り
三輪君も同じので
あ、流石に飲物は俺がやるよ姉貴』
松莉「ありがとうまつ君」
ここは姉貴が営む定食屋「おぼん」
死んだ父親が営んでいた店で今は姉貴が継いでいる。
『あ、大盛りでよかった?』
三輪「はい…その…
松莉さんが思ったより機嫌がよくて…怖いです」
あー、
『正直俺もそう思う』
松莉「なにか言ったかしら?」
『ナンデモアリマセン』
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作者名:イカしたガール | 作成日時:2023年11月5日 23時