断れない理由 ページ19
忍田本部長は
俺達、桐崎姉弟にとって命の恩人だったりする。
姉貴曰く、瓦礫の下にいた俺達を助けてくれたのは本部長らしい。
しかも気を失っていた俺と足を怪我して動けなかった姉貴の2人を危なくないところまで連れていってくれたそうだ。
なんとも優しい。
しかもだ。
病院で俺が目覚めたことを知るとお見舞いの品を持ってわざわざ病室に来てくれた。
滅茶苦茶優しい。
第二の悠仁になれるんじゃないかってくらい優しい。
だから俺は、命の恩人の頼み事は断らない。
というか断れない。
姉貴にボーダー入隊前に言われたのだが、
「いい?絶対忍田さんの言う事は聞くのよ
私達姉弟の恩人なんだからね?
ついでにいつでもうちの定食屋に来てくださいって言いなさいいいわね?まつ君」
と、怖いくらいの圧をかけられたのだ。
あの時の姉貴は怖かった。
ウンウンと1人で頷きながら夜の危険区域内をグラスホッパーで移動する。
『[狙撃ポイントついたよいつでも迎撃できる]』
迅「[助かるよ桐崎さん]」
スコープ越しで見える
遠征部隊の太刀川隊と風間隊冬島隊と三輪隊。
ごめんね三輪君後で言い訳させてもらうから
そう思い太刀川の足元を狙って
イーグレットの引き金を引いた。
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作者名:イカしたガール | 作成日時:2023年11月5日 23時