ヒーロー ページ40
「話せ。俺の彼女に何をしている」
「唯…さん…」
唯さんがその人の腕を掴み緩んだ隙を綺麗な背負い投げで倒した。
唐突のことで受け身を失敗したのか動かない。死んでないよね?
「ありがと…ございます……」
「大丈夫…なわけないよな。家まで送るよ。」
安心して涙が出てしまったけどもう暗いので真っ赤になったであろう顔は見えなかったと思う。
警察には伝えなかった。もしかしたら私とあの人の彼女が似てて間違えたのかもしれないと唯さんに言うとそうかもねと返ってきた。
そのあとに何か言ってたけど聞こえなかったよ。
「本当に感謝しきれないです…でも何故あそこに??」
「ああ。これ。落ちてたからAが落としたんじゃないかと思ってさ。」
黄色の薔薇が刺繍されている割りとシンプル目なハンカチ。祖母から貰ったものだった。こんな大切なもの落として気がつかないなんて…
今まではそんなことなかったのに…まぁ返ってきたし良いか。
「お礼…お礼したいんですけど…」
「お礼なんて良いよ別に。」
「私が嫌です。」
「…じゃあ今度俺にクッキー作ってきてくれたらそれで良いよ。」
そんなので良いなんて…何処まで優しいんだこの人は。
「またね。」
「ありがとうございました」
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まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年2月22日 10時) (レス) id: ea986bd40e (このIDを非表示/違反報告)
ミドリ図(プロフ) - 和美/美香さん» 少しやり過ぎたと自覚はしております。ですがそれくらいで良いんだって友人に言われたのでそのまんまにしてます。ヤンデレよりツンデレ派です (2018年10月6日 1時) (レス) id: bb3d1ba962 (このIDを非表示/違反報告)
和美/美香 - 初めてまして、続き頑張って下さい。零君病みすぎ笑 (2018年10月5日 22時) (レス) id: 1f2c06e01c (このIDを非表示/違反報告)
ミドリ図(プロフ) - tdl6tさん» 勝手に家にいるしご飯美味しいです。後部屋は別なのにいつの間にかベッドにいます。そしてLINEは監視されてます。あ、此処は流石に見られてない。 (2018年10月4日 1時) (レス) id: bb3d1ba962 (このIDを非表示/違反報告)
tdl6t(プロフ) - うっそ...(絶句) (2018年10月3日 18時) (レス) id: 3c653ee3c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミドリ図 | 作成日時:2018年8月28日 19時