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偽りの婚姻届(2) ページ2

*


「というかこの話、万事屋でも良かったですよね?」

「それはダメよ。だって銀時、シラフじゃ絶対サインしてくれないもの。だったらお酒を死ぬほど飲ませて無理矢理サインしてやろうかと思って」

「すいません。なんか幻聴が聞こえるんで帰っていいですか?」





銀さん、幻聴じゃありませんよ。


現実逃避の暴挙に入る銀時に追い打ちをかけるように新八くんの冷静で現実的なツッコミが入る。

するとそれまで黙って成り行きを見守っていた神楽ちゃんがコロナミンCを飲み終えると、私の肩を掴み取った。





「目を覚ますネ、A。こいつと結婚したら一生豆パン生活アル!それでも良いアルか?」

「…心配してくれてありがとう、神楽ちゃん。でも私は銀時といられればそれで良いの」

「どうしてそんなに銀さんにこだわるんですか?正直Aさんほど綺麗な人なら、もっと良い人がいると思います」






不思議そうにこちらを見つめる二人に、私はある昔話を持ちかける。





「私ね実は昔、銀時から告白されたことがあったの」





まだ若くて、綺麗な頃にね!

そんな冗談を言いながら、銀時をちらりと盗み見る。






「ーーでも当時、私には好きな人がいたの」







銀時の顔は、至って真面目だった。

私が好意を寄せた人は、無口で、目付きが鋭くて、世間に冷徹で。


ーーでも本当は優しい人。


過去の記憶を辿り、思い出に浸りながら三人に語りかける。





「小太郎、あと辰馬とも仲が良くて。銀時とはよく喧嘩してたわよね」

「…それってもしかして」





新八君と神楽ちゃんの顔色が瞬時に変わる。
銀時の険しくて切なさを帯びた表情が同時に目に映った。

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宇治(プロフ) - 風寧さん» 風寧さん、こんにちは!宇治です。二度もコメントありがとうございます、嬉しいと言ってもらえてやる気滾ります。期待に応えられるよう頑張りますね!!これからもよろしくお願いします。 (2019年4月2日 18時) (レス) id: c046a70699 (このIDを非表示/違反報告)
宇治(プロフ) - アガシャさん» 初めまして、宇治です。コメントありがとうございます。話数もだいぶ迫ってきましたので、続編という形を取らせていただきました。頑張ります…!今後ともよろしくお願いします。 (2019年4月2日 17時) (レス) id: c046a70699 (このIDを非表示/違反報告)
風寧 - 以前コメントさせて頂いた者です。続編のお知らせ、本当に嬉しいです!楽しみに待ってます! (2019年4月2日 1時) (レス) id: 56908df3cc (このIDを非表示/違反報告)
アガシャ - 続編ですか!嬉しいです!頑張って下さい! (2019年4月1日 14時) (レス) id: a554153f5f (このIDを非表示/違反報告)
宇治(プロフ) - 蓬さん» 初めまして、宇治です。嬉しいお言葉ありがとうございます。そう言ってもらえると、すこぶる執筆意欲が湧きます…!!今後の展開にご期待いただければ幸いです。ありがとうございました。 (2019年3月16日 20時) (レス) id: c046a70699 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:宇治 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/uji/  
作成日時:2019年1月20日 14時

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