偽りの婚姻届（１） ページ1
*
かぶき町で人気を誇るキャバクラ「すまいる」。
そこで働く私はある決心を胸に、万事屋の三人をキャバクラに招いた。
金がねぇだとか、めんどくせーだとか、乳揉ませろだとか。
最初は渋っていた銀時もタダ酒を飲めると言ったら目の色を変え、なんならスキップをして来店してきたのでとりあえずセクシャルハラスメントの容疑で一発殴っておいた。
三人を席に案内し、すぐさま彼にお酒を作り始める。
未成年の二人にはコロナミンCをウェイターに持って来てもらった。
「で、なんだよ大事な話って」
血に塗れる鼻にティッシュを詰めた銀時はそう切り出し、作ったお酒に口を付ける。
そうーー三人を招いたのは重要な話があるから。
本当はもう少しお酒が進んでから話そうと思っていたけれど…まあいいか。
仕方なしにスッと机上に一枚の紙を丁寧に提示する。
三人がその内容を覗き込んだタイミングと同時に、銀時の腕を取った。
「私、坂田銀時と結婚します」
彼に寄り掛かってニッコリと神楽ちゃんと新八くんに微笑みかける。
銀時の口内からなんとも盛大にお酒が吹き出した。
「いやいやいやいや。え、なにこれ」
「婚姻届よ」
「いや、そっちじゃねーよ！結婚なんて承諾した覚えないんですけど！え、なに新手の結婚詐欺ですか？随分とオープンじゃねーかコノヤロー」
慌ただしく言葉が飛び出す銀時。
まあ、驚くのは無理もない。私の独断だから。
「っていうかなんで俺なんだよ。ーーそうか、あのゴリラ女の差し金だな？ツケの滞納とストーカーからの精神的ダメージの腹いせで詐欺働いて豊胸でもするつもりーー」
言葉の途中で、背後から揺らめいた影。
一筋の汗とともに銀時がそろりと振り返れば、満面の笑みを咲かせた妙ちゃんが拳を振り下ろす瞬間だった。
鈍い音が店内に大きく響くと同時に、拳がめり込まれた銀時の顔は半壊寸前。
まあ、なんて痛々しい。
口は災いの元とはこの事なのかもしれない。
用を終えた妙ちゃんが去っていく姿を見て、よしよしと銀時を慰める。
それを横目に新八くんが苦い笑みを浮かべていた。
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宇治(プロフ) - 風寧さん» 風寧さん、こんにちは！宇治です。二度もコメントありがとうございます、嬉しいと言ってもらえてやる気滾ります。期待に応えられるよう頑張りますね！！これからもよろしくお願いします。 (2019年4月2日 18時) (
レス) id: c046a70699 (このIDを非表示/違反報告)
宇治(プロフ) - アガシャさん» 初めまして、宇治です。コメントありがとうございます。話数もだいぶ迫ってきましたので、続編という形を取らせていただきました。頑張ります…！今後ともよろしくお願いします。 (2019年4月2日 17時) (レス) id: c046a70699 (このIDを非表示/違反報告)
風寧 - 以前コメントさせて頂いた者です。続編のお知らせ、本当に嬉しいです！楽しみに待ってます！ (2019年4月2日 1時) (レス) id: 56908df3cc (このIDを非表示/違反報告)
アガシャ - 続編ですか！嬉しいです！頑張って下さい！ (2019年4月1日 14時) (レス) id: a554153f5f (このIDを非表示/違反報告)
宇治(プロフ) - 蓬さん» 初めまして、宇治です。嬉しいお言葉ありがとうございます。そう言ってもらえると、すこぶる執筆意欲が湧きます…！！今後の展開にご期待いただければ幸いです。ありがとうございました。 (2019年3月16日 20時) (レス) id: c046a70699 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宇治 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/uji/
作成日時：2019年1月20日 14時
