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真桜side
私と龍樹の噂はすぐに広まった。
「遠山さん、戸村と付き合ってるって本当？」
そう神田くんに聞かれたのは、昼休みのことだった。
「そうだよ」
「なんで？」
「そんなの決まってるじゃない。好きだからだよ。」
「E組の生徒と付き合うの？」
「クラスなんて関係ないよ。」
「関係あるよ！！！」
普段は物静かな神田くんが声を荒げた。
「ちょ、ちょっとあっち行こう」
クラス中の視線が集まってきたので、神田くんを、廊下に連れ出した。
階段の踊り場で話す。
「なんでそう思うの？」
「僕の姉は、ここの生徒だった。ここでは、所属しているクラスが大きな意味を持つんだ。
姉もそうだった。
仕方ないよ。だけど。
僕は、見たくないんだ。
この学校で傷ついていく人をみたくないんだ。」
知らなかった。
それは当然のことだった。
私たちは、S組は、周りのことなんて気にしてない。
いつも自分のことに精一杯で、興味がないわけじゃなくても、そっちの方まで手が回らない。
「そうなんだね。でも、私は決めたんだ。
小さい頃から龍樹は私を守ってくれてた。強い人だった。
だから好きになったの。
守ってくれて、私が泣きたい時に頭を撫でてくれて、私が嬉しい時、一緒に笑ってくれた龍樹が好きになったの。
確かに龍樹は不良だよ。
でも、私にとっては正義の味方で、ヒーローなの。
だから私が変えてみせる。
私が龍樹を、どうしようもないなんて言わせない。」
神田くんは、わたしに馬鹿だと呟いた。
「泣かないでよ。僕は、見たくないから。」
「泣かないよ。覚悟はしてる」
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かぷりちお - コメントありがとうございます！亀更新ですが、完結は必ずしますので、気長に読んでくださると嬉しいです！ (2018年8月24日 2時) (
レス) id: 0810d4d9bb (このIDを非表示/違反報告)
G - 続き気になる (2018年8月22日 16時) (レス) id: cad32de435 (このIDを非表示/違反報告)
あいり - 続き書かれる予定はありますか、、、？設定が面白いので思わず読み入ってしまいました笑 (2018年8月22日 11時) (レス) id: 5cff57e74b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かぷりちお | 作成日時：2018年6月27日 19時
