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扉の方に目を向けると、そこにいたのは龍樹ではなくて、
学級委員の神田君だった。
「かんだ、くん」
なんで?
そう呟いた声は掠れた。
「居た」
神田君はそう呟いて、私の元へ歩いて来た。
男たちは神田君に向かって叫ぶ。
怒鳴る。
だけど神田君は一言言った。
「神田 美由紀の弟です。
姉貴から聞きました。
彼女は僕のクラスメートです。
どうか、見逃してやってください。
彼女は、あなたたちのことをみくだしてなんかいませんでした。
見下すとしたら、今この瞬間。
あなた方がこのような方法で戸村を傷つけようとしていることにです。」
そう言って、神田君は私に手を差し出した。
そして縛られていることに気づき、カバンからハサミを出して、ロープを切ってくれた。
私の腕を掴んで、力強く歩いて行く。
そして、カメラを持った男に近づいてこう言った。
「データを渡してください。」
男は素直に従った。
私たちが倉庫を出て行こうとすると、リーダーらしき男が神田君に言った。
「美由紀に免じてやるのは、これが最初で最後だからな。」
「分かっています。
そして、今後一切あなた方とは関わりません。
約束します。」
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かぷりちお - コメントありがとうございます!亀更新ですが、完結は必ずしますので、気長に読んでくださると嬉しいです! (2018年8月24日 2時) (レス) id: 0810d4d9bb (このIDを非表示/違反報告)
G - 続き気になる (2018年8月22日 16時) (レス) id: cad32de435 (このIDを非表示/違反報告)
あいり - 続き書かれる予定はありますか、、、?設定が面白いので思わず読み入ってしまいました笑 (2018年8月22日 11時) (レス) id: 5cff57e74b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かぷりちお | 作成日時:2018年6月27日 19時