14 ページ15
「うぃっす」
朝、龍樹が家の前にいた。
「一緒に行こうぜ」
「うんっ」
いつも通りの道を歩く。
でもなぜか、その道が輝いて見えた。
「いつもは、自転車で駅まで行くんでしょ?」
「まあな」
「いいの?」
「別にいい」
そっけないなあ。
「ほら。」
差し出された手が何を意味するのか一瞬わからなかった。
時間差で気づく。
私はその手に指を絡めた。
恥ずかしくて下を向く。
*
学校へ着くと、明日香に声をかけられた。
「ちょっと、真桜!あんた龍樹と付き合ってんの!?」
「なんで知ってるの?」
「いや、駅で見たんだけどさ。」
「そうなんだね」
「あんたわかってんの!?
龍樹は、Eクラスなんだよ!?
Sクラスの真桜と付き合えるはずないじゃない!」
「なんでそんなスクールカーストがあるの。それがおかしいのよ。」
「たとえクラスが違っても、私は賛成できない。」
「なんで?」
「あなたは知らないの。龍樹のことを全然知らないの。
あなたには、重すぎる。」
「たとえそうだとしても。私はこの想いを諦めたくないの」
明日香は大きく息をついて言った。
「好きにしなよ。もういいや」
88人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かぷりちお - コメントありがとうございます!亀更新ですが、完結は必ずしますので、気長に読んでくださると嬉しいです! (2018年8月24日 2時) (レス) id: 0810d4d9bb (このIDを非表示/違反報告)
G - 続き気になる (2018年8月22日 16時) (レス) id: cad32de435 (このIDを非表示/違反報告)
あいり - 続き書かれる予定はありますか、、、?設定が面白いので思わず読み入ってしまいました笑 (2018年8月22日 11時) (レス) id: 5cff57e74b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:かぷりちお | 作成日時:2018年6月27日 19時