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「あー、ほんとに美味い」
「蘭普段はもっと美味しいレストランとかのやつ食べてるでしょ」
「レストランのやつは飽きるけど、Aのご飯は飽きないんだよ。毎日食いたいくらい」
「冗談やめてよ」
ハンバーグを口に運んで嬉しそうに笑っている蘭。それを見てくすくすと私が笑うと、釣られて蘭がもっと笑った。
私が夕食を作っている間に、面倒くさがる蘭を無理やり風呂場に押し込んでシャワーを浴びさせてから、やっと夕食の時間。
こんなに普通に笑っている男が、血塗れで家にたずねてきた裏社会の男とは到底思えない。彼に比べて私は平々凡々と人生を生きているという自信がある。やっぱり何もかも彼と私は違うんだな、と改めて感じた。
ハンバーグも食べ終わって、ダイニングテーブルの上には1人では普段開けない缶チューハイやビールにお菓子やおつまみ。たまにはいいかな、とたくさん開けた。
「あー、そういえばさぁ、なんで蘭はわざわざ私ん家に来たの？」
「ん〜、何となく」
「蘭のことだし、泊めてくれる女の子くらいいくらでもいるでしょ？」
「ふーん？Aから見て、蘭ちゃんは彼女いるように見えんの？」
「特定の女は作らないけど、程々の関係の女がいっぱいいそう。どの人も本命じゃないけど、5股くらいしてそう」
「へぇ、そんな失礼なこと思ってたんだなァ？」
「あはは、ごめーん、怒んないで。実際のことは知らないから〜」
「残念ながらそれについてはAちゃんには秘密〜♡」
酔っ払って普段よりも饒舌になる私。
酔っ払い特有の間延びした話し方とウザ絡み、その上自分の言葉に自分で納得しゲラゲラ笑っている。
蘭は私と同じくらい飲んでる癖に、全く酔っているように見えないから不思議だ。笑顔で私のバカみたいな話を聞いてくれている。
飲みすぎてるなぁと思っても、話し相手がいるとつい飲んでしまう。普段1人だから、今日みたいに話を聞いてくれる人がいると余計飲んでしまうのかもしれない。
「あはは、私も蘭みたいにモテモテになりたーい。そしたら彼氏もできるかなぁ」
「A、そろそろ飲み過ぎじゃね？」
「私明日仕事休みだし無問題〜！」
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Alice(プロフ) - きなこだいふくさん» 最後までお付き合いいただきありがとうございました…！そんな風に言っていただけて嬉しい限りです…！続編を作るかもしれないので、もし作った際はぜひよろしくお願い致します♡ (2022年4月2日 17時) (
レス) id: fa28fe383f (このIDを非表示/違反報告)
きなこだいふく(プロフ) - 完結おめでとうございます。とても面白い話がたくさんあり、私自身とても楽しく読み進めることができました。こんな神作をありがとうございます！そして、更新お疲れ様でした！ (2022年4月2日 11時) (レス) @page46 id: 90c5be706c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alice | 作成日時：2021年9月19日 20時
