侍の女 ページ19
部屋を見回すと、彼女の部屋の棚にはプレゼントと思われるネックレスやドレスなどがあった。仕事用と思われるパソコンが一台、同じような着物が複数、そして...
宜野座「...刀?」
常守「最近使われた形跡はありませんね」
槙島「...私は家族を裏切ったようなものだ」
常守「え?」
槙島「あの人にやられても、とても気持ちよかった。その度に松陽の顔が現れる。死にたい。許されるなら、みんなのところに戻りたい」
常守「...闇も抱えてそうです。なのにあの人の犯罪係数は...」
宜野座「...」
「それは昔の日記です。」
「「「すみません!!!」」」
「...話を聞いてください。それから刀は、いっつも私が被害者側なものですから使えてないんですよ。もう一本、鬼用のものがありましたが...死ぬ間際に血の繋がってない弟にあげたのです。」
宜野座「...英智のことか?」
時々表情が曇る。ドミネーターで数値を計ると、少しだけ上がっていた。それでも100には達していない
「心に決めていることがある。無惨...彼奴は絶対に殺すってことだよ」
槙島「...無理だろう。」
「自分ができなくても、鬼殺隊なら...あの人たちならなんとかしてくれる。英智にその願いを託し、夏目にも世界を救う願いを託し、夏蓮にはすべてを託した。私が完全に消えたときのために...」
...いったい...何を想っている?
宜野座「...わからない...貴様の思考が...」
「私の記憶を見ればわかるけど...本当なのか嘘なのかわからない世界、皆さんは知りたいですか?改竄された記憶でも見たいですか?」
...記憶が変えられてなかったら、失ってなかったら
もう少しこの人を知れたのだろうか...
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作者名:琲世 | 作成日時:2019年10月22日 15時