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次郎太刀「はいはーい!次郎さんをお呼びかな?」

薬研藤四郎「ああ。これから遠征だから、こいつに薬を飲ませてやってくれないか?」

次郎太刀「...その子か。ゆっくり酒でも飲みながら看病しておくよ。」

「...」

いい顔をしている。顔を整えれば主のように凛々しくなる。...今は人としての美も忘れ、ここで寝ているだけ。いつかはその美しさを取り戻してくれるだろうか。

ベアトリス「夜這いとは感心できないのよ。」

次郎太刀「いや誰!?」

ベアトリス「この子の契約者かしら。...世界中を見せてくれるって約束したのに...人間のせいで心を病んでしまった。」

次郎太刀「...旦那さんは?」

ベアトリス「みんなお金のために働いているのよ。そのお金で治療費とかを払おうとしていたから、莉愛が止めたわ。」

旦那には捨てられていない。さすがに子供たちには捨てられただろう...誰もがそう思う。

ベアトリス「ああ...あの子達にも捨てられてないわ。憂にも迷いが見える。」

次郎太刀「...何が彼らを結んでいるんだろうねぇ。」

ベアトリス「恩、尊敬、忠誠、愛...全てよ。」



「...つ、くれた。」

歌仙兼定「何してるんだい!?寝床で休めと言ったのに...!」

「もうすぐで...花見だから...久しぶり...みんなと...」

歌仙兼定「...二週間後、だったね。ちゃんと薬は飲んでいる?」

「うん...親子の関係、来月切ろうって、言われたから」

歌仙兼定「その事は頭から追い出しなさい。味見しようか?」

「...お願い、します。」

.→←四月の料理



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作者名:琲世 | 作成日時:2020年10月21日 18時

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