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夏蓮「...はい、任務は無事遂行。もう暫くはこちらに滞在することになるかと。書類はそちらでまとめます。では。」
「おー...必殺仕事人!って感じだな。」
渚桜「夏蓮姉ちゃんは人を守る仕事をしているんだ。あなたと同じだよ、母さん。」
「俺と同じ?俺は小説を守っているんだ。同じなんて...」
渚桜「小説は人を救い、人は人を救う。誰かの小さな善行は、巡り巡って誰かのためになるんだよ。」
「へえ...」
俺はこいつらの母親にも父親にもなれない。だが...こうして話してやることはできる。それが子供たちのためになるんだ。
「...襲撃者。」
渚桜「えっ?」
薫「夏蓮ちゃ...うぉあ!?」
「ここは文豪たちが集う聖地、図書室。お前のような汚ならしい者が入る場所ではない。敵なら容赦はしないぞ!!!」
夏蓮「ま、待って!その人は私の旦那さんなの!」
「旦那...?それなら最初からそう言ってくれ。」
薫「言う前に殺されかけたんですけど!!!」
「...ここが生前の俺の家か。寺子屋というものではないのか?」
銀時「俺が昔世話になった寺子屋だ。今でもそれは変わらない。兄、姉、弟、妹...たくさんの馬鹿とここで暮らしていた。」
「ここに...俺の息子がいるんだよな?」
松陽「はい。...大丈夫ですね?」
「大丈夫だと思う。今の俺にとっては他人も同然なんだ。...ただ...何故だろう?息ができないって訳じゃない...なのに苦しいんだ。」
.→←母は死に際に私たちに物語を残した。未来へ歩むための物語だ。
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作者名:琲世 | 作成日時:2020年9月20日 7時